最近よく言われるセリフがあります。
「人生、アンタみたいにムキになってシゴトに賭けてるヒトばかりじゃない」
その昔、「キミは青春に何を賭けるか? のりたま!」っていうふりかけのTVCFがあったことを思い出しましたが、今やゴハンにのりたまをかけるヒトも少数ならば、人生をシゴトに賭けるヒトもマジョリティではないのでしょう。
シゴト以外に生き甲斐を見つけているヒトの生き方だってわかってるつもりですけどね。でもやっぱり「オトコはシゴトに生きろ!」と、潜在的に思っているんでしょう。そんな自分は深みのない『シゴトニンゲン』になっているようで、なんだかカッコ悪いような気もして、複雑です。
「この世に生を得るは、事を成すに在り」
これは私の好きな坂本龍馬の言葉です。あまりにも著名で紹介するのもはばかられますが『竜馬がゆく』の中では、ニッポンの未来を熱く語る勤王の志士たちが、文句なくカッコよく描かれています。
恥を承知で申し上げれば、私が今自分のシゴトに賭けているのは、日本の将来について考えている幕末勤王の志士と同じ思いなのではないかと思っています。今のニッポン、「職」と(教育も含む)「情報発信」に関しては見直すべき時だと思います。‥‥なんていうとかなり偉そうですみません。私は坂本龍馬などの大物ではなく、もう少し下っ端の郷士ってところでしょうからね。
私のモチベーションが「この世に生を得るは、事を成すに在り」という言葉にあって、それがシゴトに結びついている…という証左として、さらに恥の上塗りをしなければなりません。それは私の二十代の頃にさかのぼります。私は常に自分の人生をビートルズと照らし合わせて比較していました。あきれ返ってしまうかもしれませんが、冗談じゃなく大いにマジだったのです。
ビートルズは'62年にメジャーデビューを果たします。ジョン・レノンは22歳、ポール・マッカートニーは20歳です。『…ということはつまり、22歳までには大成功の切符を手に入れてなきゃイカンな』と心に刻み込んでいました。二十代当時は『オレ25歳を過ぎちゃったけどデビューもしてねえじゃん。やべえな』…と、意味のないアセりを感じていたのです。『ビートルズの解散は'70年。…ってことは、いくつまでに自立すりゃいいんだ?』などと、指折り計算していました。
近年はもうビートルズに張り合おうなんて無謀な比較はしたりしません。何しろ私も40歳を越えました。それでもアカンですな。おとなの振る舞いができません。オレの人生、まだまだ賭ける何かがあるはずだ!と、ふりかけのどんぶりメシを食いながら考えてしまうのです。こりゃ我が社のブログコンテンツにある『KOTONA』に入れてもらうしかないか。