最近「なんとなく会社がおもしろくないんだけど…」という相談をよく受けます。そろそろ仕事のことについてなんでもわかるし、現状も見渡せるようになった若い世代のヒトたちです。転職したいほどではないけれど、今の組織になんとなく不満、な感じが伝わってきます。
答に迷う必要はありません。もし会社が楽しくなければ、転職すればいいのです。会社で過ごす時間は人生にとってはとても大切で、精神状態にも大きく左右します。いやな人生を送るくらいなら早々に転職しましょう。明日その準備をしましょう。
会社がつまらないという理由だけで人生がつまらないのはもったいないと思います。何しろ転職は自分さえその気になればすぐにできます。たとえば、いくらヨーロッパでの暮らしが楽しそうでも、大好きなあのヒトが遠くの街に暮らしても、だからといってすぐに転居はなかなかできるものではありません。新しい愛だの恋だのというのも、過去の関係を断ち切るのは非常にややこしい。
「でも、転職はカンタンでしょ?」
相談者に対してそう私が投げかけると、意外にもそうではないようです。今、自分がその職場から抜けてしまったらいかに大きな影響があるかを話します。お世話になった上司や残ったメンバーのことも気遣っています。会社がおもしろくないと言っていたヒトの発言とは思えないほど前向きです。でも「おもしろくない」と言うのです。
「それは誰の問題でしょうか?」
わかりきった質問を投げかけているようですが、そこで「自分自身の問題」とおっしゃる方は、案外いないのです。悪者探しをしてしまい、自分の思いが伝わりにくい相手(会社の中の誰か)をあげつらうことに忙しくなります。
それは会社がおもしろくないのはなく、自分の思ったとおりに進んでいない現状がイヤなのでしょう。
…さて。会社のせいで自分の人生がつまらないのならさっさと転職しましょう。それでも踏ん切れないのだったら今一度考え直してみてはいかがでしょうか。仲間の顔色を思い浮かべてみてください。その会社の仲間、いいヒトたちばかりじゃないですか?