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誰のせいかっちゅうと、本気度の足りない自分のせいである。

いい人材を育てるためには相当な苦労が必要です。自分が片手間にこなせるような仕事に、3倍以上の時間をかけ、その上顧客満足度は半分以下になっているケースがあったりします。それでも悪いのはローキャリアの若手社員ではありません。管理者のチェックが足りないのです。
ああ、自ら反省することしきり…、の私です。


自分がやったほうが早いし間違いないから誰にも任せずにコツコツと自分でこなす。そんな仕事のやり方は、自分のキャパの分で精一杯。成長感もないし、組織にしている意味がありません。
そんなことを意識して…、だけど中途半端な任せ方をして、それがうまくいかずに、さらに自分が穴埋めして、結局ムダな時間が大幅に増幅し、徒労感が残る。いけませんね。それ。
胸が痛いんです。ワシも。


話を先週の続きにすり替えてしまうと、20歳で私が入社した印刷会社は、社長が営業をかけ、見積書を作成し、入札に行き、印刷工程をスケジューリングし、印字や製版やレイアウトの手配をし、ときには版下も組み、場合によっては納品にも行って、さらにおカネの管理もしていました。別に営業社員もいたし、工場長もいたし、社長の奥さんは経理もやっていたし、版下は若き日のワシが組めました。にも関わらず、です。
社長ひとりで全部やってしまうもんだから、みんなが覚えない。成長しない。ミスがあっても誰も非を認めない。とくにワンマンな社長ではなかったので、それほど社内もピリピリしていない。
ある日は営業車のドアがベッコリと凹んでいるのに誰も報告しない。納期管理の責任者が社長以外にいないからスケジュール通りに仕事が進まない。社長だけが大忙しで、社内はホントにノンビリしていたのです。かくいう私もそんな社風の中、もうまったくのボンクラ状態で勤務していました。

そこで2年間も何をしていたのかというと、ただひたすらボンヤリ働いていました。
定時であがってバンドの練習をしたり、大学に進んだ同級生のオネエちゃんと遊んだり、今思えば仕事に対する向上心のカケラもなかった。まあ少しぐらいは自慢できる功績もないことはないのですが、そんなことは取るに足らない小さなことです。
次こそは絶っ対に納得できる会社に転職したる!と、求人誌を毎週毎週穴が開くほど見つめて面接を繰り返していたのでした。

(さらに次回につづく)

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2006年9月27日 22:17に投稿されたエントリーのページです。

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