倫理に反していないか。
社会性はあるか。
そのあとで考えるのが収益性なんだよ。
自分の損得勘定を最初にやると間違っちゃうよ。
ついこないだ、そう語る元上司のお言葉を耳にして、
フムフム、そりゃごもっともな話だ、と思ったわけです。
ジオコスのシゴトもそうでなければならない。
と、日々考えています。もちろんです。
弊社の場合、
私たちの存在が誰かの役に立つためには、
「おカネを出している相手の言うことを聞いてたらダメ」なんです。
その先の読者や就職希望者が
幸せになれることを第一優先で考えます。
それがひいてはおカネを出しているヒトのためにもなるのです。
会社が不祥事を起こしてしまうのは
間違いなく、損得勘定を最優先に考えた結果の過ちです。
では、不祥事ってなんでしょう。
誰かに迷惑をかけるから不祥事になるのでしょうか。
民間企業の利益確保ができないからといって
NPOの活動がルールで妨げられている事実はどうなんでしょうか。
クルマなんか環境や資源を考えて
20年ぐらい同じのに乗っててください、って誰も言いませんけど
それは資本主義社会の正義なんでしょうか。
理念経営でたいへん有名な、
とあるカリスマ経営者の書を読んで疑問が沸いたのです。
そこに記されていることは、確かにおっしゃるとおりです。
社会性がなければいかん。
人間として質を高めなきゃイカンと。
モノがあふれ、裕福になりすぎたおかげで、
日本人の心に向上心や社会性がなくなってしまったと。
でもさあ、オジサン。
あんたの会社が一生懸命、モノがあふれる社会の一助になったんだぞ。
いいモノや新しい技術をどんどん世にふりまいてきた結果なんだぞ。
「モノは作ったが社会は作っとらん」なんて言い方はよせよ。
煩悩を消せ！っていうけど、
あなたの会社の商品だって物欲の煩悩を駆り立ててるはずです。
いえいえ、屁理屈を言うつもりではなく、
みんながそうやって社会を作っているんだから
責任をみんながもてばいいのです。
オレ様が煩悩を減らして質素に暮らしているから、
煩悩で贅沢をするヤツは許さん！って思想に賛成できませんでした。
みんな煩悩なんか誰でもあるんですよ。
少しだけ煩悩も見え隠れしながら、
そういう自分たちの日々の活動に葛藤しながら、
それでも社会が秩序を失わないように
自分の中で正義を確立させながら、責任を感じながら
生きていくのです。
屁理屈言ってるだけ？