盆休みの間、オフィス街の風景からしばらく離れます。
この休暇中、遠出の計画もない我が家は、
久しぶりにのんびりダラダラと過ごせそうです。
しかし考えてみると、喜んでいるのは我が子だけ。
子どもの相手もそこそこにリビングなどでゴロゴロしていると
優しい妻は掃除機をかけながら、
私に聞こえないよう配慮したささやくような小さな声で、
「ウットオシ・・・」
とはっきりおっしゃった。
腹一杯食った時の小さなゲップのようなもので
心の中からこみ上げてきた言葉が、
つい抑えきれずに口の先からポッっと出てきたしまったようです。
それを私は聞き逃しませんでした。
歓迎ムードじゃねえことは確かだな。
そのままスルーしてしまってはオトコが廃ってしまうのですが、
うまい反撃が思い浮かびませんし、
ヘタな言い訳をしては子どもに対するお父さんの威厳まで薄れます。
しかし私とて休日は家族の時間だと割り切り、
なるべくシゴトのアポも入れず、ゴルフなどのお付き合いも避け、
マイホームパパだと自負してきたけれど、
平日の存在感があまりにも稀薄なためか、家にいるだけの私は
まるで喋る粗大ゴミ。
可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミの他に
ご家庭でご不要になりましたメタボゴミがございましたら
軽くお手を振ってお知らせください。
‥‥なんて回収車が来たら、ウチのかあちゃん軽く手を振っていたりして。
朝起きたらオッサンがひと束にまとめられて、
世にも恐ろしいメタボ処理場に収容されてしまうんだけれど、
加齢臭が蔓延し爆発事故がたびたび起きる。
なんて妄想を膨らましていたら暗い気持ちになってきました。
気をつけましょうね、お父さんたち。