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かき揚げ丼の染みる味、H社長の染みる感性

日頃から親しくしているH社長が、
『かきあげ天丼』で有名な老舗「光村」という店を教えてくれました。
いまだに私の知らない名古屋の有名店があったとは反省です。

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濃いめのつゆが
かきあげ天ぷらにしっかりと染みこんでいて、なるほどたしかにうまい。
この店を知らなかった私に対してH社長は、
さらに得意気に通ぶってこう話した。

H社長「この店はな。下のカウンターだったらさ。
    目の前で天ぷら焼いてくれるんだって、アツアツのヤツ」

ワシ 「???え? 焼くの?」

H社長「おぅ」

ワシ 「揚げるんじゃなくて?」

H社長「‥‥。天ぷらなんだから揚げるに決まっとるだろ。いちいち細かいな」


「揚げる」ことを「焼く」と言い放っておいて
指摘する私のほうが「いちいち細かい」とおっしゃるから頭が下がる。
そういえばこの日、
同行先の会社の社長の前でも大いばりでたいへんな間違えを犯してました。


ーーーーー訪問先の席で先方社長に向かってーーーーー


H社長「いやあ、私と伊藤はピッチの社長の勉強会に参加しとるんですわ」
まわり「?????」
H社長「出版社のピッチ、…って知りません?
    そこの社長、松下幸之助さんの秘書だったヒトで。
    伊藤の本も確かピッチから出してます」

【解説】
「PHP研究所」→(変換)→「PHP」→(変換)→「PHS」
 →(変換)→「PHS電話の呼称」(変換)→「ピッチ」
ずいぶん遠いな。でもある意味すごい。


で、天ぷら屋を出てH社長のクルマで会社に戻る途中、
もうひとつ新ネタを披露してくれました。

車中でH社長は一枚のミュージックCDを取り出して私に見せました。
T永英明氏のカバーアルバムです。

H社長「これサイコー。歌詞聴いとると泣けるんだわ」

ワシ 「‥‥ふ〜ん」

H社長「なんだよ興味なさそうだな。聞けよコレ、コレ。この曲。
    この歌詞がサイコーにいいんだから。
    (ボリュームつまみを右にぐいっと回しながら)
    この先のフレーズがいいんだよ。‥‥もうすぐ…このあとの‥‥
    ‥‥ここ、この部分」

BGM『♪ル〜ルル〜』(その後間奏へ)

ワシ 「え? 今のルルルのとこ?」

H社長「いいだろ? 泣けるなあ、この歌詞」

ルルルの奥に秘めた心の叫びを
歌詞として受け止められる感性がこのヒトにあったのか
と思うと、私も涙が出そうになりました。

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2007年11月24日 00:24に投稿されたエントリーのページです。

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