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昭和ジオコス株式会社の妄想

読んだ本は大事にしないタチです。
ほとんどの場合「欲しがってくれるヒト」に差し上げます。
貸すんじゃなく、あげる。
どうしてももういっぺん読みたくなったら、再度おカネを出して買う。
…なんて威張るほど読んでないですけど。最近。


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絶対に自分のモノとして所有していたい本もあります。
鈴木康之氏の「名作コピー読本」(←ワシの仕事の聖書)
本田宗一郎氏の「俺の考え」(←ワシの経営の聖書)
矢沢永吉氏の「成りあがり」(←ワシの人生の聖書)


そして椎名誠氏の昭和の頃のエッセイをいずれか。
これは何の聖書でもなく、憧れ。


久しぶりに椎名氏の世界に浸りました。
「新橋烏森口青春篇」
最近実家の押入をゴソゴソやっていたら偶然発見。
誰かに差し上げる機会を失って実家で置き去りにされていたのですね。
挟み込みのチラシがまだ少女の宮沢りえさん&バブル期に流行ったデザインテイストで
時代の変化をしみじみと感じます。

その内容は、もうすっかりワシの記憶装置から消去されていました。
しかしおもしろい。
新卒入社(氏は大学中退なので不正確だけど)した小さな出版社での一幕で
編集作業なんかの描写が出てきます。


椎名氏の入社した会社はオトコばかりのようだし、
まだ編集ページなどは写植でもなく、
印刷所が活字を拾って誌面の版下をこさえていたような時代らしいので
同じなわけがないのですが、
なんとなく私たちのシゴトと近い空気も感じられて、じんわりとうれしい。


周りにヘンなヒトが多い。
とにかく何かにつけて夜な夜な仲間とクドクド安い酒を呑んでいる。
一般企業にくらべて拘束時間の規律がユルめ。
個人の裁量にかなり任せられる。


青年椎名クンが社会人デビューを果たした
1967年頃と思われる東京の風景を想像してみました。


調べてみると、相当昔なんですね。


なんと、まだ銀座に都電(路面電車)が走っていたのですね。
そしてその頃、ワシはまだ(もう?)3歳。
マッハGoGoGoってこの年に誕生したと思うと、かなり秀逸なデザインだなあ。
日本がGSブームに沸いている頃、
サージェントペパーズをリリースするビートルズはやっぱりすごいなあ。
3億円事件の犯人はまだ犯行計画さえ立ててないのか。
月面着陸のニュースもまだ一年後か。


こんな時代‥‥、
もしジオコスが今のメンバーのまま存在していたとしたら
どんな強みを活かすことができたのでしょう。


音楽系の雑誌でもやってたかな。
この時代の東京で、ワシも時代を作ってみたかった。

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2009年6月 6日 21:51に投稿されたエントリーのページです。

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