ついこないだまでワシは、
初めてトヨタのファンになっていく自分を感じていました。
ハイブリッド技術は確かにすごいし、
ならではのデザインのプリウスを欲しいと思いました。
そして熱血若手レーサー、小林可夢偉クンをF1の舞台で走らせた。
とっても夢があるじゃないか。
‥‥と思っていたのだけれど、
なんかここに来てまた急激に冷めてしまったのです。
ワシの誕生日の11月4日。
トヨタはF1からの急遽撤退を表明しました。
わずか半年前。世界不況の真っ只中にあった09年6月には
2012年までの参戦を約束したのです。
さすが世界を代表する企業になっただけあって
参戦当初奥田氏が語った「若者に夢を」という意志を
貫徹するのだと感心しました。
しかしフタを開けてみれば、
可夢偉を乗せて走るどころか「カネがないからやっぱりやめた」と言う。
勇気ある撤退だというヒトもいらっしゃるでしょうが、
世界に名だたる超大物の行動としては
とても残念だなあと思いました。
そして今朝のこの記事。
「3割削減要請」って‥‥。デフレはまだまだ続く予感ですね。
記事によると理由は、
製造コストで「新興国に勝てない」ためだと書いてあります。
今後も日本のクルマは、
製造コストで勝負しつづけるのでしょうか。
まあ恣意的に書かれているのでしょうけれど、
『トヨタは00年にも、3割のコスト削減を打ち出したが、
部品価格は下がったのに、車の価格は下がらなかった。
トヨタ側が高級車路線に移り、コスト削減の取り組みが
不十分だったためとみられる』
この事実は何なんだ?と言いたい。
まあ事情が変わったんでしょう。
当然、新聞記事だけの表層的な話ではないこともわかります。
私の地元名古屋の経済を潤わしてくれるのも
この巨大メーカーだと感謝しています。
それでもなぜか。今朝の新聞記事を読んで
「もうプリウスいらね」
と思ってしまったワシなのでありました。