長い歴史を持つ老舗の雑誌が
次から次へと休刊(事実上の廃刊)のやむなきに至っています。
もはやその手のニュースは珍しくありません。
ひとつの時代が幕を下ろしていくのはなんとも寂しいものです。
新刊ラッシュ…なんて沸いた時期は、
もうどのぐらい昔でしょうか。
愛読していた雑誌『NAVI』が休刊
というニュースを朝刊に発見してビックリしました。
たしかにバブル期あたりはメジャーな媒体だった(と思う)けれど、
新聞ネタになるほどの存在だったのですね。
創刊以来からの読者だったし、昨年はその誌面で執筆もできたし、
おかげで新編集長とも昵懇の付き合いもでき、
結構思い入れの深い雑誌だったので
本当に残念な知らせです。
年末にNAVI新編集長から
休刊の情報を受けた時は言葉もありませんでした。
たしかにここ数年は、販収も広告も厳しいと伺っていましたし、
経営判断なので仕方ないのでしょう。
しかし彼は、
次期編集長の内示を受けてから、
起死回生の新しい媒体づくりの使命に燃えていた。
リングに上がって闘う意欲満々だったのに、
ゴングが鳴る前にセコンドからタオルが投げ込まれ、
逆転のチャンスに挑戦できずに
白旗が上がってしまった。
その無念さは心中察するに余りあります。
ワシもこれからもっと
NAVIの誌面づくりに関わりを深めていけるといいなあ、
と、一緒に次世代企画を語りあったりして
とても楽しみにしていましたからね。
悔しいですよ。
F1撤退のホンダやトヨタ、
京品ホテルの閉鎖騒動、数年前のプロ野球再編問題、
経営判断って無情ですね。
ホンダの福井元社長が発信していた
「ほんのわずかな経営判断の遅れが、命取りになるほど緊迫している状態」
なのも十分わかります。
だけど、大事にしていたモノを失っていく話なんて、
意欲がモリモリ湧いてくるような話じゃない。
だからこんな時こそ未来のことを考えよう。
決定は覆らないだろうし、
F1は日本メーカーなしでも開催されるし、
京品ホテルの水掛け論はどっちもどっちな感じだし、
プロ野球の選手もファンも再編問題なんてすでに忘れかけてるし、
なんとかなる。
熱い意志が消えなければ、
必ずどこかでいい結果が待っています。