先週久しぶりに深夜遅くまで
仕事をして最後のひとりになりました。
ビルの地下に降り、セキュリティシステムの設定を済ませると、
電子のオンナ声アナウンスが、
“アナタガ サイシュータイシュツシャ デス”と感情なく知らせてくれる。
ビルの中で最後のひとりだった証拠です。
宵闇の寒さが沁みてきます。
深夜に及んで仕事をすることなど、
若いうちなら微塵も気にならなかったのですが、
45歳の今でさえ現場作業に時間をとられているワシの現実。
若干の疑問を抱きつつ、自らの反省を感じつつ、
いやいやこれでいいのだ!と信じつつ、
日々が過ぎていくのです。
で、たった今。
日曜日の夜21時だというのに
スタッフが3名出社して黙々と仕事をしているといいます。
ちゃんと休日には休んでちょーだいな。
目の前にあるシゴトが終わったら、ダラダラに息抜きしてくださいよ。
元気な若さと向上心は、自分を成長させてくれますが、
集中力と緊張感は、そんなに長持ちしません。
たしかにワシも20代の頃は、
ずっとシゴトばかりしていても平気でした。
デートよりもシゴト優先でスケジュールを組んでいました。本当に。
そうしたくてしてましたから腐ることもなかったなあ。
ま、そのおかげでフラれたけど。
土曜の夜。
高校時代の仲間の男女約20名と再会。
昨年末開催された中学の同窓会で、
「高校の仲間も集まろうじゃないか」という話になり、
再び幹事を買って出たのです。
将来の進路のことなど
1ミリも考えていなかった頃のおバカな友人たちは、
交渉や駆け引きなどナニもない純粋な仲です。
お互いに鼓舞しあわない。
将来の夢…みたいな話をまったくしない。
という時代を共に生きたコイツら。
20代や30代、めいっぱい背伸びしているワシには
ちょっと物足りない気がしていたことも
ないわけではありません。
でもでもでも。
この年になって再会すると、再びこのバカヤロどもが
とてもいい仲間だと気づかされます。
人生、
苦しんだり、愉しんだり、
無理をしたり、ユルユルしたり、
必死だったり、ヘタレな腑抜けだったり、
タフな挑戦をしたり、臆病になって怖じ気づいたり。
いろんな出会いと感情でできている。
山と谷でできている。
おもしろい。