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世界一横着なニッポンのワシ

2007年の3月。
インターンシップ生だった優子隊員が来社し、就職報告。
海外青年協力隊員として2年間過ごしたメキシコに決めたとのこと。
国際社会貢献活動が似合う大物候補なので
よかったよかった‥‥よかった(泣)。
ウチに来て欲しかったけど。

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で、彼女と話していて思ったのです。
たぶんニッポンは世界一ハイテクで便利な国なんだと。
半分メキシコ人になっている優子隊員には
肩をすくめられる始末です。


たとえばワシの場合。


朝起きると携帯に天気予報がメールで届いている。
適温に冷やされた100%果汁を飲み、
毎朝必ずポストに届けられている新聞を読む。


トイレに行くと、フタが開いて
暖められた便座があって尻まで洗ってくれるから
ついついそこでのんびりしてしまう。


沸かさなくても蛇口をひねれば、
細かい温度設定可能なお湯が出るシャワーで
前の晩から残っているわずかな酔いと眠気を洗い流し、
全自動洗濯機で洗った服を毎日着替えて出かける。


道路の交通は秩序正しく、
会社に到着すると、カードキーがセキュリティシステムの解除を伝え、
パソコンを開けると、今日の予定がわかって、
連絡事項がメールで届いている。


お出かけ予定を乗り換え検索で調べ、
キッカリ時間通りに運行している電車に飛び乗って、
Twitterで知人の近況を確認する。


前の商談が長引いても、
新幹線の座席予約を何度もケータイで変更しながら、
切符なしで改札を通る。
ホームでは誰もが並んで待っている。


東京着。
どの車両が乗り換えに便利なのか表示されスムーズに移動できる。
道路標識は細かく掲出されているが、それは見ない。
クルマにもケータイにもGPS機能があるので
迷うことなく目的地に導いてくれる。


訪問先の受付ではアルコール消毒液が設置され、
内線電話で直接本人につなげられる。


ヒトにあふれた大都会だけれど
街はどこも比較的キレイで、子どもが物乞いする姿などは皆無だ。


外食店舗を探すのも時間がかからない。
どの店員も接客対応の教育がされているため、不快な思いをすることは稀。
出てくる料理も衛生管理に大きな問題はない。


カードで支払いを済ませ、
渋谷のオフィスに戻り、予備パソコンをチェック。
納品されてくる画像のデータと見積を確認。
テレビ電話で打合せをする。


夜は日付変更線を超えても
メシは食えるし、コンビニは一晩中迎え入れてくれる。
宿の予約は自分のいる近くの場所を検索して
その場で予約を入れる。


こんな生活をしているワシは、
ニッポン以外では住めないカラダになってんじゃないのか。
世界一便利で横着な暮らしをしているワシ。
テクノロジーに感謝します。


そんな話を聞いていた優子隊員は唖然呆然。


キミはどんな環境でも
前を向いて努力できるヒトなので、夢も必ず叶えられますよ。
それから、たまにはブログも更新してね。
活躍ぶりを見守ってるから。

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2010年4月10日 14:05に投稿されたエントリーのページです。

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