先週、ちょっと変わった高校、
KTC中央高等学院で講演してきました。
新幹線口裏にある校舎に到着したワシはややひるんだ。
派手な服装に金髪メイクのギャル、腰パンピアスのロン毛小僧…。
むむむ〜。こいつらが相手なのか‥‥。
ワシの話なんか聞くのか。
うひゃあ、オジサンは浮く。
今回の講演をご依頼いただいた先生とエレベータに乗り込む。
若者たちからもの珍しそうにジロジロ眺められる。
「こんちわ」
愛想笑いを浮かべながら挨拶を交わす。
まだ互いの警戒心は解けていないことが伝わってくるぞ。
ま、こちらもぶっつけ本番だし。
なんとかなるだろ。
で、事前に先生から生徒情報。
生徒たちのキンチョー感は長持ちません。
失礼なことになるかもしれません。
ケータイメールとかはじめちゃう子だって確実にいます。
私語が多くなってたいへんですよ。
という一通りのオドシ文句を聞いていざ講義室へ。
80名と言われていた生徒たちがすでに待機していました。
そして講演のはじまりはじまり。
パワポの画面を見ながら
ときどき生徒たちに話しかけながら
話を進めていくと‥‥意外や意外。
みんなこっちを向いて、
ちゃんとワシの話を聞いているんでないかい。これは。
反応もちゃんとあるじゃないか。
思いがけない質問もたくさん出るじゃないか。
元気だし大人よりノリがいい!
こりゃ楽しいわ。
彼ら彼女らの胸に刻む何かを残せたらいいなあ。
…と、
その日のスケジュールをこなし、帰りのエレベータ。
ひとりの生徒が歩み寄ってきて握手を求めながらワシに言った。
「オレ、キクチジュンペイっていうんで覚えといてください。
絶対絶対成り上がりますから」
短い時間だったから
具体的な話を聞けなかったのが残念なんだけれど、
ワシはちゃんとその名前を覚えた。
すごいヒトになってワシを驚かせてほしいなあ。
心の片隅で応援しているぞ。
キクチジュンペイよ。