オジサンとは切ない生き物です。
盛り場の止り木でひとり酒をあおりながらため息をつく…
なんてことを平気でする年になってきました。
こ洒落たカフェなんてのは立ち寄る気にならなくて、
昭和風情のバーか赤提灯。
先日、古い同僚の集まるバーで
横に座ったのは、推定56歳、パチンコ帰り風オジサン。
結構いろいろなお話をして帰り際、
バーのマスターが「中◎さんは官僚の偉い人です」と紹介してくれた。
人は見かけによりません。ていうか、
たいへん失礼しました。
ところでオジサンっちゅうのは
いつからひとり呑みができるようになるのだろうか。
一緒に行く相手がいないなら帰れよ!って
思うヒトだったのに。
ま、クサクサした気持ちを
会社でも家でもないところで洗い流したいワシなのですね。
脳の中を空っぽにして笑って過ごすのです。
昭和なオジサンは、
哀愁ばかりになってしまいそうだけど、
波平さんだって近所の屋台で飲んで酔っ払うこともあるし、
本田さんだって色街に通ったし、
松下さんも神じゃなかっただろうし、
これでいいのだ。
笑えないお笑い番組を眺めるより、
ネットで知らないヒトにつぶやくより、
ワシにとってはこれが健康なのです。