ここ最近、休みのたびに
ひとりで音楽スタジオに通っています。
二十年ぶりのロックドラマーとして復活するために、です。
しかし楽勝だと思ったテクニックが
もうやんなっちゃうほどまったくできんのだな。
んなわけで、リハビリ通院。
昔はできてたはずの
ダブルストロークなんて技も
ちょっとずつ感覚を戻して、だんだん欲が出る。
十代・二十代の頃よりうまくなりたい!と。
すると、気づくことがあります。
若い頃は、
単純にスピード感のあるテクニックや
難易度の高いパフォーマンスばかりに目が向いて
地味でコツコツとした基礎練習をすっ飛ばしてきたのですが、
基礎のほうがよっぽど難しい。
一発ずつのシングルストロークで
左右交互に表情のあるリズムと音の粒立ちを出す難しさ。
アホみたいなシンプルな練習を
ずっと続けているのですが、その奥の深さに気づくのです。
手数の速さだけでは誤魔化せません。
これ、仕事も一緒だな。
人知れず素振りを繰り返してないと、
筋トレをしっかりしてないと、
基本フォームがメチャクチャなままだと…、
本物の技術は身につかない。
この年にして
基礎から学ぶ試練を楽しんでいます。
日々、スティックを持ち歩いていないと不安な気持ち、
22歳の頃に、仕事のことを考えてないと
落ち着かなかったあの頃と
よく似ています。