本人主催だし、
入籍の前日にチンネンとワシに囲まれてていいのかよ。
という思いが浮かんだけれど、
二十代の転機を迎えた時代の
貴重な同志の宴だと思えばいいのか。
そう考えたらとてもありがたいことではあります。
お祝いをしてやろうじゃないか。
思えば、
ウチに入社した時には
二人ともまだ初々しい23歳だったよな。
女性の年齢を言うのは失礼だから言わないけれど、
それから14年も経ってるってことか。
彼女たちは
互いのことをあまり褒めない。
変な性格とか頑固さに毒づきながらクドクドと呑むという
オトコ同志のような仲の良さが特徴です。
マメキチがチンネンの
ポンコツ自転車のショボい生活をあざ笑い、
サエないオトコ運を笑いものにする。
対するチンネンは、
アルコールが進むと始まるマメキチの世相論に
うなづいて関心を示すフリをして、
実は、後日酔っぱらった姿をネタにするためだけに
耳を傾けている。
いやいや、これぞ本当の
友だち同士なんじゃないだろうか。
別々の道に進んでいる元社員たちが、
こんなふうに親睦を深めていることは本当にいいことだ。
また呼んでくれよ!!