若いくせにえらい気取って
仕事できますオーラを出しまくってるニイチャンに対して
嫌悪感を丸出しにしてしまう大人気ないワシ。
次に嫌いなタイプの小僧は、地下鉄の窓ガラスを鏡替わりにして
ずっと髪型を丹念に整えていらっしゃる
カッコつけのバカサラリーマンだ。
あれ、ワシは思うのだけれど、
人前にカッコを気にしているマヌケな自分を公開しているわけで
「オレってだいぶバカなほうですけどよろしく」
というダメアピールにしか映らない。
金曜の朝、
そんな野郎の中でも
スペシャルクラスに遭遇してしまった。
前髪の角度とてっぺんのフワフワ具合をかなり几帳面に
何度も何度も念入りに触っている。
イマドキのワックスってのは、
それなりに強力な持続力があるのかもしれんが、
地上に出てチョロっとそよ風が吹けば、
あっと言う間にオマエの努力はムダになるぞ!
と、言ってやりたい。
しかしそのアホ野郎は
顔の角度をビミョーに左右に動かしては
自分の顔を眺めつづけている。
オマエ、そんなにルックス気にするほどいい男じゃないって!
しかし、コイツ。
どんどんエスカレートしていく。
アゴを少ししゃくり上げて眉間にシワを寄せはじめた。
足の角度まで気にしている。
ここまで来ると、おもしろいヤツだ。
そんなキメキメで誰に会いにいくんだ?コイツ。
多くの乗降客のあるビジネス街の駅で
(ワシと)そのアホオトコは車両を降りようと
扉が開くのを待つ体制になった。
そして扉が開くほんの直前‥‥。
座席端から立ち上がった部長さん風中年オジサンが
網棚の荷物に手を伸ばしました。
降ろしかけたTUMIモドキのビジネスバッグが、
ニイチャンのキメキメ頭頂部をバサッとかすっていった。
約20分の努力が水泡に帰した。
うっっひょ〜〜〜〜〜!!
ザマ〜〜〜ミロォォォォォォ\(^∀^)/
他人の不幸を喜ぶような人間はサイテーです
‥‥が、
もうこれは吹き出さずにはいられません。
オフィスに着くまでのワシは、
そんな小さな出来事に相好を崩して上機嫌で歩く
性格の悪いオジサンなのでありました。