なんだかワシ、
どんどん違う方向に進みつつある。
肉より魚になってきて、
パープルよりツェッペリンになってきたあたりから、
気持ちに変化が現れて始め、
『三丁目の夕日』な世界にどんどん惹かれる。
ワシのパソコンの壁紙は昭和の名駅前のモノクロ写真だし。
これが五十歳ってことなんだろうか。
60〜70年代にあった
サイケな町の風景、暗い鬱屈とした4畳半、
都会のネオンに繰り広げられた人生のドラマ…、
そんな時代に生きてみたかった。
と、しみじみ思う。
モーレツサラリーマンとして
働いてみたかったなあ。
そんな昨今、
昭和風情香る女性の唄う
めっちゃシブい曲が心地よくて仕方ない。
おいおい、ロックじゃねーじゃん。
いつかは沈〜む〜太陽だ〜から〜
涙に濡〜れた〜恋の季節なの〜
♪
歩いても〜歩いても〜小舟のよ〜お〜に〜
私は〜揺れ〜えて〜揺れてあなたの腕〜の〜中〜
♪
あれは三年前、止める、あなた、駅〜に残し〜
動き始めた汽車に〜ひとり飛び乗った〜
♪
街の並木に〜潮風吹けば〜花散る〜夜を〜惜しむよに〜
伊勢佐木あたりに灯りがと〜〜〜〜もる〜〜
♪
お酒はぬるめの燗がいい〜肴は炙ったイカでいい〜
♪
力〜の限り生〜きたから〜未〜練〜な〜どないわ〜
♪
夜〜明けのコーヒぃ〜
ふ〜たりで飲もうと〜あ〜の人が云った〜
女が唄う昭和日本のブルースは
新宿ゴールデン街の雰囲気がそのまま伝わってくる。
ああ、しみじみ〜〜〜。
しかし今夜は、だ。
大倉洋一さんを偲んで
キャロルに浸ってロケンローだな。
これも十分、
懐メロな雰囲気満載か‥‥。
それにしても
こんなに昭和漬けなのは
ワシがいよいよジイさんになったからじゃなく、
あの頃の日本にあった
生きるチカラのエネルギーを感じたいからだ。
と言い訳したい。
だって、
今よりず〜〜〜〜っと貧しかった時代、
格差社会なんてものは
現代社会以上にあったわけで、
それでもみんな身近な小さな幸せを見つけてたはず。
そういう底力みたいなもんをさ。
みんななくしちゃいけないぜ。