たった３ヶ月ぶり。
されどこんなに長いインターバルは久しぶり。
ようやく2015年初の岩手入り。
今や完全に実家以上の存在になっていて
なんだかちょっと不思議。
でも実はワシ、
全然岩手通だと威張れない。
ついこないだまで‥‥、
平泉の世界遺産を見たことがない。
メジャーな盛岡、八幡平、久慈に行ったことはない。
わんこそばを食ったことない。
だって岩手って四国とほぼ同じ面積だっていうし、
なかなか手強い相手だよ。
でもでもでも、
今回はひとつ目標をクリアしましたぜ。
多くの人から「ぜひそこに行け」と言われていた
大沢温泉自炊部に行ってきた。
いや。渋すぎる！
障子でしか仕切られていない
和室８畳の部屋には、
コタツとストーブがあって、
コタツの電源はオプション、浴衣もオプション。
トイレも風呂も水道蛇口も共同のみ。
露天風呂は洗い場もない。
洗い場のある別のお風呂は驚くほど狭い。
なにこれ？？！！
‥‥なんだけれど、
この不便さが味を醸し出していて
チョー人気の宿だという。
カップルや外国人には不向きだ。
でもだから貴重なんだな。
しかも一緒に行った一人が
急用ができてその日のうちに帰ってしまい、
岩手のオッサン村上健也とサシで温泉に浸かり、
和室で酒を酌み交わした。
かの宮沢賢治が愛した湯治場で
またとないいい機会だった。
チェックアウト‥‥
というより帳場でお勘定を済ませ、
名古屋まで戻る道中もまたオツな一人旅になった。
レンタカーで花巻を出発し、
北上、奥州、気仙沼、石巻、東松島、塩竈、多賀城、仙台…
2013年ぶりにみた東北沿岸部は
しっかり復興の道のりをたどっている。
流れていく東北の景色を眺めつつ、
ワシはこの先どうする‥‥。
オーディオもラジオもオフにした車内で
じっくりと思いを巡らせる180kmのドライブ。
今回もありがとう。