近頃休日にハマっているのは、
無心になってひたすら通勤靴を磨くこと。
ブラシやワックスなども
いつのまにかずいぶん買い込んだ。
つま先に光沢が出てくるまで磨く作業は今や快感だ。
どんどん凝り性になって
先週はとうとうヒール底の修復までやった。
しかし家族の目は冷たい。
普段は忙しいようなことを言っているくせに
時間とカネを使うところそこ?
と、眉間にシワを寄せられている。
うるさいうるさい!
ワシは自分でお手入れしているのだ。
誰にも迷惑をかけていない。
実はそんな話を何人かの
経営者仲間に話したのだけれど、
その後、2名の靴磨きマニアを誕生させてしまったようだ。
しかも休日の時間を積極的に靴磨きに費やして
3万円のセットを購入して
革細工に突入する強者まで出てきた。
無心になれるのがいい。
ヤレた傷モノだった個体が磨けば光る。
この達成感がいい!
というヨロコビポイントも同じで
家族からの冷たい目線も同じ。
我々は肩を組み涙を流しつつ共感しあっている。
半日ぐらい靴を磨きながら
自分の貴重な時間をどう使うかを考えるという
本末転倒のような、それでいいような、ムダなような、
複雑な時間を過ごすのが至福の宝だ。