ハンドルを握ったワシに、
次から次へと不運が襲ってくるのだ。
最初のトバッチリは帰りの山道。
通行止の小さな看板が目に入ったけれど、
たびたび走って覚えのある道だったので油断した。
無視して進むこと約10分。
なんと本当に通行止になってるじゃん!!
慌ててUターンして
アクセルを踏む足にやや力がこもる。
にもかかわらず、
太い原木を積み込んだ大型トレーラーが2台も
ワシの前をノロノロと走っている。
しかも、有料道路のETCゲートが封鎖され、
空いた道の料金ゲートに無意味な行列ができている。
嫌がらせ?
それでもカーナビは
なんとか間に合いそうな時間を表示している。
アセる気持ちが少し緩和されてきた。
その油断が災いした。
ふだん絶対にミスしないような
高速道路の分岐点をあろうことか間違えてしまった。
前走の小型トラックを無意識に追いかけて、
違うレーンを進んでしまっていた。
その瞬間に気づいたんだけれど時すでに遅し…。
バカバカバカバカバカ!
どんだけドン臭いんだオッサン!!!!
…ってワシのせいなんだけど。
フラストレーション満載。
同乗の皆さんがおおらかでよかった。
イッキに到着予想時間は遅れ、
予定していた17:12の新幹線はもはや諦めるしかない。
助手席のタツヤに指定券の予約変更を依頼して
名古屋駅出発を10分だけ遅らせた。
高速道路出口の渋滞に翻弄されるものの、
なんとか駅ホームに辿り着いたのは17:13だった。
ん?1分遅れ???
コンコースを走れば間に合った?
次は東京での予定だ。
5名が打合せに参加するので
それぞれにワシが少々遅刻してしまうことを報告。
すると、それぞれの人から違う返信が来る。
「それなら茅場町に変更できますか」
「了解、茅場町に向かいます」
このやりとりで目的地が変更になって落ち着いたはずだった。
…が、東京駅に到着すると別の返信が届いた。
「いえいえ九段下のままでお願いします」
???????
これはいったいどっちなんだ?
最終メールのあった行き先の九段下向かうため、
東京駅から大手町駅まで小走りで進み、
東西線に乗り込み九段下に到着した。
そしたらまた別のメールが届く。
「いろいろ翻弄させてすみませんが
どうしても所用があって茅場町でお願いします」
え?なに?
ワシたった今九段下に到着したんだけど‥‥。
あーーーーもーーーー!!!!
でもワシが遅刻するって言ったから
こんな騒動になってるんだし文句も言えねーし。
東西線を反対向きに乗り直したところで
再度メールが届く。
「いえいえ。九段下のままでお願いします」
マジか!!!!!!!
もうこうなってくると笑いさえこみ上げてくる。
ダイ・ハード3のブルース・ウィリスだ。
ヘトヘト‥‥。
そして無事に打合せを終え、
中華&紹興酒をごちそうになり宵闇まで酔っ払い、
土曜日のシゴトも終え、
何より学生たちのインターンシップの達成感にも触れられ、
万事ハッピーな週末になったので
善しとしようじゃないか!!!
クリエイティブチャレンジに関わった皆さん、
ありがとうございます。
いや、しかし。
余裕を持つことって大事だと知りましたよ。