「弾ける」と威張るには
月に行けるぐらい程遠い実力なので
「触ってみた」というのが的確な表現なんだな。
ヒジョーに残念だけれど。
そして、長年放置してあった割に
ネックの反りもほとんど発生していなかった。
なかなか優秀なヤツだ。
あれ?オジサンって
ドラムやってなかったっけ?
と思ったブログ読者は
ワシについてよくご存知でありがたい。
まさしくニワカヘタオッサンドラマーなんだけれど、
ニワカヘタオッサンベーシストとしても
小さなお店でライブをやらせてもらった経験もあったりする。
「ヘタの横好き」の代表選手だ。
ミュージシャンとしての
輝かしい功績を振り返ってみよう。
ドラマーとして中学の文化祭デビューをしたのが15歳。
ホテルカリフォルニア、呪われた夜、デトロイトロックシティをコピーした。
なんと大人な選曲をする中学生だろう。
その後、高校生になり、
文化祭バンドは解散したんだけれど、
どうしてもフロントラインでステージに立ちたかった。
かといってギターの速弾きは挫折したので
ベースなら簡単かもしれん…と
安易な気持ちで安物のベースを買った。
ベースをなめてた。
ベースがヘタだと
バンド全部がヘタに聞こえる。
旋律とかけ離れたベースラインを弾きながら
スムーズに歌うのは至難の業だ。
結局ギターも買って
鳴らしたい時だけ鳴らすサイドギター&ボーカルとして
自分のバンドを組んだけれど、
ドラマーとしてお呼びがかかった友人バンドにも
参加したりして、
ハチャメチャなままで
ワシのミュージシャン人生は力尽きた。
極める努力と覚悟が圧倒的に足りなかった。
ステージに立ってモテるイメージだけ。
音楽で食いたかったな。
と思いながら、
再びドラムを捨ててベースを触っているワシは、
永遠にミュージシャンにはなれない。