海山川が全部揃っていて、
小さな港町があって、
川の清流は驚くほど青く澄んでいて、
昔ながらののどかな風景が続く。
若者の数は減っているものの、
わが町をなんとか活性化させようと元気な人たちがいる。
その人たちと地元の魚を囲んで、
盃を交わしながら語るニッポンの未来。
そんな時間が、
本当に幸せだなあと思う。
岩手県住田町&大船渡市が
本当に大好きだと惚れ込んでいたのに
あれれれ‥‥?
紀北町の人たちもかなり気に入っちゃったぞ。
イケナイ浮気症なワシ。
早朝の魚市場に出かけ、
携帯電波から見放された山奥の水源を眺め、
役所の人々と語って考える
このワクワク感はなんだろう。
伊勢海老しゃぶしゃぶの旨さは感動だ。
伊勢海老しゃぶしゃぶが美味かったからじゃない。
赤ヤガラという
珍魚の刺身が気に入ったからじゃない。
心の底から楽しい町だ。
国がカネを注ぎ込む
地方創生っていったいなんだろうねえ。
地道に草の根活動をしてる若者たちのほうが
断然に効果的なことをしてるよ。
彼らとともに
将来の日本のシゴトについて考えよう。
それを楽しもう!!
でもなあ。
名古屋西インターから眺められる
中心地のビル群を目にすると、
ああ、ワシはこの街のこの景色が好きだなあ。
わが町に帰ってきたなあと思うわけで。
あちこち気の多い不埒なオジサン、
だけど来月は岩手県にも行けるからなあ。
この歳になってから
心の故郷が増えるのはいいね。
二十代の頃に読んで憧れた
椎名誠のエッセイのような人生に
ほんの少しだけ近づいている気がする。