通称『元リク』と呼ばれる
リクルート時代の元同僚たちの結束はとても固く、
今も同窓会のような宴の機会は
しばしば開催されて旧交を温めている。
そして、
株式会社ジオコスの仲間も
もうずいぶん大勢送り出してきた。
小さな組織にもかかわらず、
去っていった仲間の数は現有社員の数より多い。
でもこれは
決して恥ずべきことでもない‥‥と、思う。
巣立っていった社員は、
今なおオフィスに顔を出し、
遠方に移住した人たちは近況を報告し合い、
かつての仲間で宴を催して盛り上がる。
そのつながりは、
時代とともにだんだん薄くなってはくるものの、
ワシには最高の宝だ。
時は流れて、
仲間は移り変わり、
馴染みのひるめしの店や居酒屋、
御園座までも姿を変えていく中で、
ワシはこの街を愛でて、
まだまだ往復し続けたい。
髪は真っ白になり、
酒はめっぽう弱くなっても、
憧れの東京には住んでいないけれど、
ワシは伏見に通い続け、
宵の酒にまどろみ続けているんだろうな。
決して変化のない毎日ではなく、
この同じ場所で違う刺激がまた生まれることを
楽しみにしている。
コピーライターの大御所
仲畑貴志氏が制作したかつてキャッチを思い出した。
『(入学式の写真を見て
名前を思い出せたのは、たった七人だった。
無理かも知れないけれど、)
みんな、いい場所にいるといいね。』
みんないい場所にいるといいね。