TVのオリンピック報道で
この夏季休暇初日の11日がフラッシュバックしてきた。
椎名誠氏の旅ものエッセイに倣い、
寂れた地方の町を訪れていた。
安宿のフロントに備えらていた読売新聞を
部屋に持ち込んだものの、
とうとうそれを手に取ることはなく
一面の金メダルの見出だけが
虚しくテーブル上で佇んでいたことを思い出す。
やっぱこの夏はオリンピックなんだな。
夜になって町に出た。
駅前通りの薄暗さを眺めると、
この町でも人口減少は進み始めてることを感じさせられる。
日中はシャッター通りなんだろうな…。
駅前周辺にだけは
まばらな人影が見受けられた。
ヤンキーっぽい集団が、
タバコを咥え行き先のない雰囲気を醸し出し
地元言葉でタムロしていて、
あたかも地方の町並みを
演出しているようにさえ見える。
しかし数少ない居酒屋は
チェーン店ばかりでどこも満員だ。
ようやく3件目でみつけた店に席が見つかった。
営業している店が少なく、
おそらく平日もこんな賑わいなんだろう。
時間を気にすることもなく、
周りの誰かに気兼ねすることもなく、
ただのんびりと呑む。
SNSを開くことさえもない。
しばしシゴトを忘れ充電。
♪キミだけのためのHERO〜〜〜と、
居酒屋でかかっていたオリンピックのテーマソングが
再びアタマの中で流れ始めた。
旅のお供ができる
旧いポンコツのクルマが欲しくなってきた。
そのためにシゴトも頑張ろう!