そもそも、
滅私奉公なんて働き方は、
まだ日本が貧しかった昭和初期の話で、
高度経済成長以降、
先進的な日本社会には関係ないと思っていた。
‥‥んだけれど、
思い起こせばワシにだって滅私奉公の記憶など
たくさん思い浮かんでくる。
ローリング・ストーンズ初来日。
入手困難とされたチケットを手に入れていた。
約2万円だったと思う。
当日を迎え、ワシはワクワク感満載。
平日だったので早退して東京に出かける予定だった。
…にもかかわらず。
上司から無情なシゴトの依頼がやってきた。
鬼だと思った。恨んだ。
だけど、その頼みを無視できる空気じゃなかった。
ワシは泣く泣くその夜原稿を書いた。
その時のチケットは
今でも自宅のどこかにあるはずだ。
半年後にテレビで放映された
幻のストーンズのライブ中継を観て、
ワシは悔し涙を流すこともなく、
仕方ないことだと自分を納得させていた。
これぞメッポーホーシじゃないか。
2週間前になるけれど、
壺中の会という経営者の勉強会で、
塾頭である江口克彦氏が
松下幸之助翁の言葉を引用してご講話いただいた。
「公に奉仕するのは大事だが
私を滅ぼすという考え方は人を伸ばさん。
自分を活かしつつ公に奉仕する
活私奉公というのはどや?」
すばらしい!!!
同氏の水道哲学以上に素晴らしい言葉じゃないか。
自分を活かしてなきゃアカン!
間違いない。
自分を活かして奉公するのは、
本当に大事なことだよなあと深く感銘。
どんな人間だって価値を最大化できるようにしなきゃね。
そして自分の思いが大事だから、
何か犠牲にしたらアカン。
楽しく取り組んでいることが
誰かのためになっていることが重要なんだな。
上機嫌で取り組めることを選ばなきゃ、
人のためにだってなりゃしない。
恨みながら、
ストレスを溜めながら過ごすんじゃなく、
嬉々として取り組めることを
やり続けようじゃないか!!