いずれの面々も
気兼ねなくお互いの本音をぶちまけられて
罵り合ってもまったく遺恨を残さず、
笑って「またな!」と言える。
ワシにとって最高の財産だ。
中でもクワボウは、
異彩を放つ変わった存在で
ヤツの独特のキャラは多くの人々から愛され、
ナニをしても許されるから不思議。
クワボウは前職時代の同僚で
今や生業はまったく別の道に進んでいるし、
近ごろは会う機会も減ったけれど、
コイツほど馬が合って、
刺激を受けるオトコはいない。
今週、久々に語り合った。1
桑田直樹は、
思いつきで長期海外の旅に出かけ、
結婚離婚を繰り返し、
53歳で0歳児のパパになり、
アホみたいに散財しまくったり、
働いて稼いだ大金を預金もせず持ち歩いたり、
種子島で半年間暮らしサーフィン三昧に耽ったり、
とにかくやることなすこと
すべてが『想定外』の生き方をしている。
誰もがそのハチャメチャさを
羨やむ人気者になる‥‥と思ったが、、、、
いやしかし待てよ。
コイツ実はハチャメチャじゃない。
自由気ままワガママな人生を送るための計算を
めっちゃ緻密やってるんじゃないか?
豪快に遣うけれど、
カネに困ったことはないし、
かといってカネ儲けに執着することもしない。
めっちゃ働いたカネの行方は常に
人生を楽しむ自分への投資になっているし、
商売は人のためになるかどうかを
本能的に考えて動いている。
常識ではあり得ない
めちゃくちゃな行動をするけれど、
それも本能を包み隠さず丸出しにしているからだ。
常識を繕っているワシなんかは
逆に嘲笑される。
ワシが品行方正ぶっている姿は
滑稽に見えるらしく、
そのことを痛烈にディスられるけれど、
それが図星だったりするから
反論できずにいつもタジタジになりめんどくさい。
しかもそれを
さも自分が聖人君子かのように
説教をブってくるもんだから
ホントにうっとーしーったらありゃしない。
しかしクワボウと会うと、
いつも自分の生き方を考えさせられる。
道に迷っていると、
ふとワシの前に現れて示唆に富んだことを言う。
ヤツをマネすることはないけれど、
ヒントをもらい鼓舞される。
そしてなぜか焦る。
まあこれこそ昵懇の仲なんだろう。
※写真はクワボウに瓜二つのスターウォーズ俳優