看板のコピーに違和感…。
豊田が名古屋のホームタウン？。
市民ファンに向けたメッセージだろうけど、
なんかサエん媚び方だな。
いっそ豊田グランパスにしたら？
などと思いながら
セミナーに参加するため
高校時代に毎日うろついていた
豊田市駅前通りを歩く。
再開発工事の真っ最中で
前述の看板のかかった工事現場ばかり。
かつての面影はごくわずかだ。
どんな風景だったんだろうなあ。
…と思い浮かべてみた。
高校生のワシは
いつも喫茶店がコミュニティの場だった。
スタバみたいなカフェじゃなく
正真正銘の喫茶店。
入口扉を開けると鈴が鳴って、
スペースインベーダーや麻雀ゲームがあって、
タバコとコーヒーとミートソースの匂いが混り合って、
手書きメニューとシュガーポットがあって、
週刊誌とゴルゴ１３のコミックがどっさり並び、
BGMは流行りの歌謡曲。
初めて食ったピラフはトヨビル地下の喫茶店。
デートで話すのは原田屋地下。
バンド仲間とは若い夫婦の経営する聖比亜で長居。
不良仲間とは喫茶クララで悪巧み。
名前は忘れたけれど、
市役所の近くの店ではライブもやった。
あの風景の中を
もう一度歩いてみたいなあ。
当時カネなんか持ってない。
スマホなんて想像すらしていない。
インターネット環境もない。
移動手段はケッタマシン。
そんな環境の中でも
十分楽しく過ごしていた気がする。
しかし、だ。
現代の最新機器を手にオッサンが
もしそんな時代にタイムスリップしたら、
めちゃくちゃ不便で
あちこち不潔で不衛生な
そんな時代を楽しめないだろうな。
でもおバカなセーネンの
伊藤秀一を見つけて言ってやりたい。
「おまえ、こんな田舎でくすぶってないで
本気でバンドやってみろよ」
「そんなダラダラした生活してないで
もっと具体的な夢を持てよ」
とお説教したい。
るせぇよジジイ！
って相手にしないかもしれんけど。
あの伊藤秀一君は…。