というわけで
腹部超音波診断という
5000円も自腹を切るオプションをお願いした。
健康について大事なことだ。
5000円という料金を敢えて言葉にするほど
ケチったらアカンな。
で、コレがヤバかった。
半液体ジェル状のモノをカラダに塗られ、
パソコンマウスのような機器で
脇や腹全体をグニュグニュとやられ、
なんだかくすぐったい。
「少しず〜つお腹を出ながらぁ、
息をぉ吸ってくだぁ〜あさい、
息をぉ止めてくだぁ〜あさい、
はいラクにしてだぁ〜あさい」
検査の女医さんから
繰り返されるそのセリフが
なんだか民謡のようなリズム感があって
それにも笑いを誘われてしまう〜。
笑いをこらえきれずニヤけながら
グニュグニュ検査に悶え苦しむオジサンの気持ち悪さは
誰も想像したくもないだろう。
検査が終わった。
カーテンで閉ざされた薄暗い空間で、
使い捨てタオルで丸出しのお腹を拭いてもらう。
その瞬間によこしまなオジサンのワシは
淫靡な雰囲気を感じてしまい、
嬉しいというより
なんだか逆に居心地が悪い。
丸々一週間が過ぎようとしている今も、
「息をぉ吸ってくだぁ〜あさい」
という音頭が脳内を駆け巡る。
そんなワシはたぶん
心身ともに健康なんだと思いたい。