で、今回は岩手の話じゃなく
初めて出張をした日の思い出ついて。
思い起こせば、
サラリーマン人生初のお一人様出張は、
新年の大阪郊外での取材だった。
記憶が曖昧だけれど、
丸2日間の工程だったんで
宿泊することにしたんだっけ???
たぶん大手家電メーカー子会社の取材だった???
‥‥と、思う。
なぜその日のことを
ハッキリ思い出せないかというと、
現地到着する直前になり、
いきなりキャンセルされたから。
でもドタキャン理由はハッキリ覚えている。
その日の早朝、
昭和という時代が終わったのだ。
大手企業は一斉に喪に服し、
ほとんどの会社がお休みになった。
自分の勤務会社はそんな事情などお構いナシだし、
そんな配慮があるとも思ってなかった。
ブラックな労働環境に
すっかり飼い慣らされてもいた。
そんなわけで
思い出の初出張っつっても、
やったのはホテルのキャンセル連絡だけ。
1秒も働くことなく帰るだけになってしまった。
その報告を上司にすると、
まったく労いの言葉などなく、
「じゃあすぐに戻って仕事せんかドアホ!」
と、ムダに大阪にいることを
マヌケ扱いされ叱られた。
なんちゅー理不尽!!!!!!!!
多くの店や会社は臨時休業、
テレビはコマーシャルを一切流さず、
日本中一斉にどんよりムードが蔓延していた。
賑わいのない帰路途中、
大阪名物でも何でもない定食を食ったなあ。
「赤だし味噌汁じゃないんだ…」
と思ったことだけが出張してる実感で
どこに立ち寄ることもなく、
帰りの新幹線に飛び乗った。
あの寂しい初出張から早くも29年。
いくつ出張したのかなんて今や数えきれない。
日本の各地だけでなく、
アメリカ、中国、マレーシアにも
仕事で訪問したよなあ。
SNSやSkypeなんかで
めっちゃ便利になったけどさ。
出張して顔を合わせて語るコミュニケーションは
ホント大事だと思う。
なので、カラ出張じゃありません!
と舛添風のいいわけをして‥‥。