と、熱が冷めてた。
もうずいぶん過去の話だし、
バブル時代の栄華にすがっている人間なんて
ダサいような気がする。
けどやっぱ行くとやっぱ懐かしいわ。
当時は社内の全員が
バイタリティ満々の輝く逸材に見えた。
今思えばみんな普通なんだけどね。
そういう空気に包まれて
誰もが個性丸出しで過ごせる社風がよかった。
上司の挨拶にも爆笑ヤジが飛び交い、
ジェンダー論もハラスメントも完全に超えて
老若男女が言いたいこと抑制せず、
ただ呑んで一致団結する。
よく考えれば、
マネジメントの大事なことは、
細かく気遣って充実の制度を設けることじゃなく、
あの当時のようにみんなが腹を割って、
猥談なんかも入り混じって、
前に進む方法を考える。
目標達成をめざす。
カモメの紋章に誇りをもって、
苦しい時にも日々上機嫌に乗り切る。
シンプルな話じゃないか!
ジジババになったけれど、
この日は相変わらず深酒になって大騒ぎ。
リクルート時代を過ごした
同期の桜たちは
今やバラバラに散ってしまったけれど、
みんな幸せな顔をして笑って
再会できるって素晴らしい機会だね。
ウチの会社は小さいけれど、
みんなにそういう仲間を作ってやらなきゃな。
若者たちが齢をとって、
あの時代はこうだったよなあ…なんて、
振り返って笑って飲める仲間を
つくってやれる会社にしなきゃな。
と、ちょっと思った。