2012.03.27
ジオコスノート vol.086/メンバーを守れるか? | Back Number
(バックナンバー/2012.1.31発行)
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イタリアの観光客船の船長が
客も乗組員も置き去りにして真っ先に逃げ出した
という事件が話題になっていました。
組織は親と子です。
子が苦労していれば、
親が守ってやるのがアタリマエなのですが、
子ども同士のトラブルにつきっきりで親が出しゃばるのも違います。
そのタイミング、難しいです。
ただ単純にボスは、
自己犠牲を払えばいいのか?
率先して最前線に立って特攻すればいいのか?
難しい。
これは上司と部下でも
取引先とでも同じことが言えるわけです。
責任を持つという実感は、
本当に責任を持ってみなければわかりません。
歯を食いしばって失敗したり、
悔しい思いを重ねて、
人の痛みのわかる人間になっていくと思うのです。
大事なのは、
理論武装だけを一人前に連ね、
要望ばかりを求めてもいい成果が生まれない
ということです。
周りの人たちと気持ちよくやろうとか
一緒に知恵を出し合いながら良い成果を積み上げよう
…なんて考え方が大事ではないでしょうか。
そんな関係ができていれば、
船の外から指示を出していた船長が
逃げたのではなく、適切な行動なのかもしれません。
(…ま、あれは逃げたんでしょうが)
苦労する仲間を
置き去りにするつもりは微塵もない。
しかしだからといって大将自らが船に乗り込んでしまうと、
おそらく台無しになってしまうケースもあるでしょう。
……その上で、メンバーと守るために
オトシマエはちゃんと付ければいい。
そんな私に足りないモノはなんでしょう?
株式会社ジオコス
代表取締役 伊藤秀一