商談のために訪問したのは
とある大規模ショールームだった。
ここに足を運んだのは
たぶん10年以上前に客として来て以来。
　
ショッピングモールを改装した
ドデカイ展示スペースはなかなかの圧巻。
かなりマニアックな商品が
展示されていてちょっとコーフン。
シゴトどころじゃなくなるわ。
　
こりゃワシが一人できたら
半日は確実に時間が潰せるな…。
　
こんなふうにして
大きな屋内ショールームで展示販売するのは
この業界では結構珍しいし、
すごくワクワクしてくる空間だ。
　
経営判断あっての今があるんだなあ。
‥‥と、しみじみ感じた。
　
ワシが若い頃には、
この企業は単一ブランドの商品を
たくさん展示していることで有名になった
小規模の店だった。
まさかこんな複合ブランドを扱い、
大規模組織に発展していくとは
想像もしていなかった。
　
この会社と似た業種で
ワシはもうひとりの経営者が思い浮んだ。
技術に時間をかけ、
経営者自らが腕を振るいつつ、
少しずつ丁寧に完成させた製品を
市場価格より少し高めの設定で販売する。
収益化までの時間は長くかかるけれど、
根強い信者ともいえる顧客を形成して
事業が成り立っている。
ただし企業規模は大きくなりそうもない。
小さなガレージハウスだ。
　
それぞれの道がある。
どっちが成功か、どっちが幸せか
と問うのはとてもアホくさい。
どっちの道も正解。
どっちのスタイルも尊敬できる。
　
ITの世界で『バズった！』とか、
経済誌がこぞって神格化して
取り上げる経営者とかにみんなが群がるけど
いやいや。違う。
　
地道な経営でちゃんと
真っ当な事業を展開している組織は
どれもかっこいいぞ。
　
シューカツでボンヤリとしている学生たちよ。
もっと細かい社風を見つけ出せ！
こだわってきたことを感じろ。
いろいろ見えてきたら
失敗はせんはずだ！！！！！