SNSを観ていると、
プライドの高い人の投稿で溢れている。
　
自分が多忙な人気者であること、
頼られる場面が多いこと、
高潔かつ正しい主張をしていること、
たくさんの実績があること、
どうだ！どうだ！どうだ〜！
私は素晴らしいんだぞ〜忙しいんだぞ〜！
と、あちこちで言っている。
　
なんだかナル度が高めで、
ワシにはちょっとめんどくさかった。
　
それでも、
その手の主張をする人は、
やがて多くの人に拡散されていくうちに
だんだん正義の主張になって、
ホンモノの実績として認められ、
周囲の注目を集めていく。
　
世の中っていうのは、
しっかり自己アピールをして、
脚光を浴びたものが素晴らしいと
評価されるんことは多い。
それも成長サイクルかもしれん。
　
ンだったら、
もっと主張しなくちゃいかんな。
そして自分が多忙な身であることを
イバって言わなきゃいかんな。
　
我が社ももっと
しっかりとアウトプットして、
自慢をたくさんせねば！
SNS映えするアピールをしなければ！
忙しく活動している内容を
つぶさに投稿せねば！
ワシは忙しいぞ忙しいぞ！
社会的影響力があるんだぞ！
うりゃうりゃ〜〜！と、イバったる！
　
と思っていた昨今。
　
一枚の暑中見舞ハガキに目が止まった。
顧客企業PDRの仲谷社長からだ。
　
この社長は、
SNSとかブログの類は何も発信していない。
けどもう何年も、
暑中見舞と年賀状で
エッセイのような文章が届く。
だいたいいつも、
業務とはまったく関係のない
ほっこりするプライベートネタだ。
　
本文を読んでみると、
日常生活で起きた『ちょっといい話』が
サラッと書いてある。
何のアピールも自慢もしていない。
なんだかとても気持ちが良い。

（内容は同社の社員さんがまとめたブログで紹介されている）
　
同社の業績はいつも順調だし、
いつも正しいジャッジをしているし、
この社長さん、
いつも外部に向けては
幸せそうなオーラを放っている。
　
ワシの小さい虚栄心を
見透かされたような暑中見舞いに
心が洗われた。
　
さて。
ワシはこの社長に負けんように
どんな善行をしてやろう？
そうだブログで言おう！
　
‥‥と、
対抗意識を燃やして、
お説教臭いBlogタイトルにしている時点で
すでにワシは人間が小さい。
　
ああ、情報発信とは
なんと絶妙のバランスが難しいことよ。