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2020.03.27

[20年卒の日大生が語るリアル就活]イマドキ就活生の内定編(就活生調査・大卒・採用)

こんにちは!クマオです
早いもので季節は3月。もうすぐ卒業式のシーズン…だったのですが、このご時世ですから、やはり中止になってしまいました。僕は大学のある東京を離れて就職するので、これから友人とも会うことはほとんどないのかな…と思うと少し寂しくもありますが、これも僕たちの世代の運なんでしょう。

さて、そんな「別れの季節」ですが、今「クマオの就活レポート」も今回で最終回。今回のテーマは「内定者フォロー&総まとめ編」です。いましばらくお付き合いください…!

 


▼目次

1. 就活生が求める「内定者フォロー」の内容とは?

2. 「内定者フォロー」は学生に嫌がられるのか

3. 半年間の連載を振り返る

4. COLUMN|Web面接はアリ?ナシ?新型コロナへの対応も「合意」が重要!

5.最後に…


 


1. 就活生が求める「内定者フォロー」の内容とは?


内定後、顔合わせや懇親会、事前研修といったイベントを開いたり、定期的な連絡や面談などをおこなったりしてコミュニケーションを図る「内定者フォロー」。詳しくは書けませんが、僕自身も内定先で複数回交流プログラムに参加したり、資格試験に挑戦したりといったことをやりました。最近は内定者と会社のコミュニケーション用のSNSなどもあるみたいですね。

ただ、内定者フォローの実施が当たり前になり、方法も多様化する中で、その内容や頻度などに頭を悩ませていらっしゃる人事・採用担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

昨年10月に発行した「ジオコスマガジンVol.10」でも「どんな内定フォローがいい?頻度はどのくらいがいい?」というご質問をいただき、その際には「自分が採用された理由と、一緒に働く仲間について知りたい」とお答えしました。それから半年がたち、研修などを受けるようになったいまも同じく「どういう人たちと働くのか」「なぜ自分が採用されたのか」という点が分かると嬉しいなと思います。

採用理由も一緒に働く人も、就職活動をしている段階ではまだ分からないこと。だからこそ、自分が本当にこの組織で活躍できるか、いっしょに働いていくことができそうか再確認して、自信を持って入社したいのです。

 

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2.「内定者フォロー」は学生に嫌がられるのか


反対に「こういう内定者フォローはイヤだな」というものは、僕自身はあまりありません。

もちろん学業に支障が出るほどの頻度であったり、過度な費用の負担、あるいはしつこい意思確認や囲い込みがあったりといったことはちょっと…と思いますが、そうでなければ用意してもらったプログラムは「社会人になるために、必要とされているものなんだろうな」と割り切って受け入れています。

だからこそ「この研修・イベントの機会を設けている理由」のような目標や戦略が会社側にあることが重要ではないかと思います。「入社するまでにこういう知識や経験を身に着けていてほしい」「自覚を持ってほしい」というゴールがあって、そのために「この勉強をしてもらう」、「こういう交流の機会をつくる」という流れが理想かな、と。

例えば僕が受けたような資格試験の勉強も、ただ「受験してください」「勉強してください」ということだけではゴールが見えにくく、モチベーションが上がらないかもしれません。だから「こんな業務や場面でこんな知識が必要になります」→「だから資格を取ってください」という説明があってはじめて前向きな自覚を持つことができますし、反対に「なんでこんなこと、入社前にやらされるんだろう…メンドクサイな」と学生が思ってしまうとその先の入社に向けても意欲がわかなくなってしまいます。

 

内定者フォローも「慣例的にやってきたから」と惰性で取り組むのではなく、なぜ自社で内定者フォローをやるのか、「内定者」から「新入社員」という立場に変化する学生に対してどんなことを求めたいかを考えてみる、そしてそれを内定者に伝えられるようコミュニケーションを取りながら実施していくことで、自社にとって最適な内定者フォローになるのではないでしょうか。

 

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3. 半年間の連載を振り返る


さて、今回で最後となる「クマオの就活レポート」。過去3回の内容を振り返ってみましょう。

 

①情報収集編のポイント:「ナビサイト頼りはもう古い!?」

…これまで主流だったナビサイトだけでなく、スカウト型ナビサイトの登場や口コミサイト、就活生掲示板の登場で、情報収集は多様になっています。いままで通りの「キレイなだけ」の見せ方では、もう魅力的な企業に見えないかも?

https://www.jyocos.co.jp/staffblog/kumao/5119/

 

②説明会編:「自社の強み、魅せられていますか?」

…説明会で見られているのは説明だけではありません。スライドやパンフレットのような制作物の内容はもちろん、会場選定、社員さんの応対なども社風を推し量る判断材料になっています。トータルで魅力が伝わる説明会、作ることができていますか?

https://www.jyocos.co.jp/staffblog/kumao/5214/

 

③選考・面接編:「面接は企業を決める最後の局面」

…あらかじめ志望順位を決めて選考には臨むものの、最後に「ここに入りたい!」という決め手になるのは面接の内容でした。会話の中で共感の姿勢を示し、一問一答で終わらないやり取りをすることで学生のハートがつかめます。

https://www.jyocos.co.jp/staffblog/kumao/5464/

 

いずれも重要なのは、それぞれの取り組みを単体で考えるのではなく、戦略的、長期的な目線で考えること、そして労働条件や企業概要のような「外側」の情報だけでなく、内に秘めた「ストーリー」や「思い」を伝えること、「共感」「合意」をつくりだすことだと思います。

 

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4. COLUMN|Web面接はアリ?ナシ?新型コロナへの対応も「合意」が重要!


21卒の就活で大きな壁となっているのがCOVID-19、いわゆる「新型コロナウイルス」によるイベント等の中止です。大手ナビサイトの合説が軒並み中止となり、いま就活に励んでいる僕の周りの後輩もかなり困惑しているようです。企業さんのなかにも採用スケジュールの見直しを迫られたり、選考プロセスが変更になったりというところもあるようです。

そこで多くの企業が導入しているのが「Web説明会」「Web面接」など、オンライン上での採用活動です。しかし、これまでそれらをおこなったことがなく、導入に二の足を踏んでいる企業さんも多いのではないでしょうか。

僕も就活のなかで、例えばスケジュールが合わない場合などに何社かWeb面接をしていただいた企業さんがありました。僕個人の思いとして、Web説明会もWeb面接も「アリ」です。むしろ積極的にやってほしいと思っていました。それは、例えば地方で就活する学生などが費用をあまり気にすることなく就活ができるなど、チャンスがより平等になると思っているからです。ただ、対面でのやり取りとオンラインでのやり取りを比べると、後者の方が伝わる情報量が少ない(表情やその場の「空気」のような非言語情報が伝わりにくい)と思うので、説明や質問の仕方をより細かくしたり、話し方をゆっくり、大きくするなど、より意思が伝わりやすくなるような工夫が必要です。

このような非常事態下で企業がどのような対応を取るかというのは、学生も注目する点ではないかと思います。大人数が集まる説明会を予定通り開催するか、内容を変更するか、全てオンラインに切り替えるか…どれが正解かは分かりませんが、例えばオンライン化できる会社なら、日常業務でもテレワークができる環境は整っているのかな?とか説明会をやる場合なら「対面でのコミュニケーションを重視しているのかな?」といったことを推し量ることができます。

必要なのは、どのような判断をするとしても、「こういう理由があるので、内容を変更するorしない」というメッセージをきちんと伝えること、学生との間に合意を形成していくためのコミュニケーションではないでしょうか。「スケジュール通りで変更がないから」といって何も情報を出さないのは、学生を不安にさせるだけの悪手ですよ!

 

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5.最後に…


「就活とは『お見合い』だ」「選ばれる側だけではなく、自分も選ぶ側じゃないの?」

進路で迷っていた就活前の3年生の冬、お世話になっている先輩から言われ、就活中に常に指針にしていた言葉です。就活生も企業も、お互いが選び、選ばれる側です。企業だけが選ぶ側でも、就活生だけが選ぶ側でもありません。もし「選ばれなかった」としても、それは相手に嫌われた、自分がダメだったということではなく、単にミスマッチだった、ということです。(もちろん企業も学生も、選ばれるための最低限の努力、そして誠意は必要でしょうけどね)

 

「ブラックな環境は避けられる」「不人気業種、中小企業だから人が来ない」

そんな傾向もあるでしょう。でも、それはあくまで記号的な、企業の外面だけを見て判断しているにすぎません。もちろん違法残業や不当な低賃金のように、社会的に受け入れられない労働環境は変えるべきですけれど(笑)

給与や労働環境といった魅力を向上することももちろん重要です。でも、お金や労働時間だけを見て働く場所を決めることはほとんどありません。そして、本当におもしろいのは会社や社員の方々が持つ千差万別の「思い」や「ストーリー」ではないでしょうか。「こんな人たちと働きたい」「こんな仕事で社会に貢献したい」という気持ちは、学生が就職先を決めるうえで必ずあるはずです。キレイゴトかもしれませんが、会社が持つ「思い」や「ストーリー」と、それにリンクする「希望」や「意思」を持つ学生が出会うことができれば、最強の就職活動・採用活動なんだろうなあと思います。

 

採用広報から選考、内定後まで通じて、そういった内面的な部分を伝える、共感をうながすような情報発信と採用活動、会社を好きになってくれる学生はきっといるはず。そんな、収入や肩書だけに囚われない、良い「お見合い」がもっと広がったらいいな、とひとりの学生、若者として強く思います。

 

「クマオの就活レポート」これにておしまいです。それではまた、どこかでお会いしましょう!

 

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◆Writer◆

1997年生まれ。
名古屋の高校を卒業後、東京の日本大学の文系学部に進学し、
防災やサイバーセキュリティなどを研究。
2021年4月名古屋の某広告代理店に入社予定。

大学2年

2018年2~4月

19卒向けナビサイトに登録する
19卒向けの合同説明会に参加

大学3年

 

 

 

 

6~7月

20卒向け大手ナビサイトに登録する
夏季インターンの情報収集、選考参加

8~9月

夏季インターン参加(2社)
逆求人型サイトに登録する

10~11月

冬季インターンの情報収集、選考参加
本選考の情報収集をはじめる
早期選考のエントリー、選考開始

12~2月

冬季インターンに参加(3社)
エントリー予定企業のリストアップを始める

3月

自社説明会参加
ES提出開始

大学4年

4~6月

面接

6月下旬~7月上旬

内々定

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クマオの就活レポート

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