2021.01.21
小売・流通業界|魅力アピールの仕方で採用成果が変わる 採用ツールの事例まとめ(パンフレット、WEBサイト、リーフレット、チラシ)
こんにちは。
今回は、小売・流通業界の採用ツールの事例についてまとめました。
・小売・流通業での採用事例を知りたい
・他社がどんな魅力アピールをしているか知りたい
・自社の魅力発見のヒントを見つけたい
という方に見ていただいたい内容です。ぜひご参考くださいませ。
▼目次
2.採用広報のカギは、自社でしか語れない魅力を言葉に込めること
3.採用ツール事例まとめ|理念、ビジネスモデル、地域貢献…どのポイントをフックにするかで伝わり方も変わります。
1.就活生が抱いている小売・流通業界のイメージ
2021年3月卒業予定の全国大学4年生及び院2年生4674名にアンケートを行ったマイナビ2021年卒大学生業界イメージ調査によると、40業界のうち、小売・流通業界のイメージは下記のような結果になりました。
理念やビジョン、人間関係に対してポジティブな印象が多い一方、安定性や将来性、待遇に対する印象はあまりよくありませんでした。理由として考えられるのは
・アルバイトやパートで働くイメージが強い(正社員との違いがわからない)
・企業の個性がわかりづらい(仕入れ、品出し、レジ打ちなど仕事内容では他社との差別化にならない)
・平日休みではない(“なんとなく”土日休みを希望する学生が多い)
・キャリアアップが見えない(店舗勤務以外の仕事内容や面白さが見えてこない)
など、学生が“なんとなく”考える小売・流通の印象が払拭されないからではないでしょうか。
このようなイメージを持つ就活生をどう振り向かせるのか。それは各企業のらしさや魅力をどう打ち出すのかで採用成果が大きく変わってきます。
2.採用広報のカギは、自社でしか語れない魅力を言葉に込めること
アットホームな社風、グローバルな事業、チャレンジ精神のある風土……耳触りのいい表面的な言葉でアピールをする企業は正直少なくありません。しかし、具体性のない形容詞や美辞麗句では、入社意欲も信用も獲得できません。万人ウケする耳障りのいい言葉は、シゴトの本質を伝える情報にならないのです。
POINT1:企業らしさは日常の風景に潜んでいる
などよくある何気ない一コマにこそ企業の魅力が潜んでいます。
POINT2:ストーリーが人の心を動かす
求職者のアクションを促すのは、自分が働く姿をイメージできる情報です。どんな仕事をするのか?どんな失敗や喜びがあるのか?成長してどんな自分になっていくのか?学生は社員インタビューを読みながら、将来の自分を想像することで、会社への想いがでてくるのです。
このように企業らしさを伝えるうえで大切なのは、「総論にならないこと」「説明にならないこと」です。
アットホームだと感じる風景は、誰がどんな会話をしているときか。醍醐味のあるビジネスは、誰がどんな仕事でどんな経験や想いをしているのか。目の前の風景を言葉に落とし込み、ストーリーとして伝えることが、興味喚起のきっかけとなります。
3.採用ツール事例まとめ|理念、ビジネスモデル、地域貢献…どのポイントをフックにするかで伝わり方も変わります。
学生にとって目新しい職種ではないスーパーなどの小売・流通業。知名度はあるものの、なかなか“就職する先”として選ばれにくいうえに、企業の個性が伝わりづらく採用に苦戦しがちです。しかし、ターゲット像を明確にし、企業の魅力をあぶり出せば必ず訴求の仕方は違ってきます。ここでは4社のスーパーを例にして、その事例を紹介します。
3-1.理念と歴史に裏打ちされた商売のスタンスを伝える
判断基準とスタンスを伝え、理念に共感する人を採用する
創業の想い、譲れないポリシー、大切にしてほしい仕事の仕方……。実際に現場を取材してみると、そこには理念を具現化する社員の姿があります。働くスタンスと判断材料を紐解いていくことで、理念が浸透している組織の姿を映し出すことができるのです。そこに共感できる人を採用するのはもちろんですが、「理念に基づいた行動」を浮き彫りにすることによって、現有社員の意識改革にもつながります。このパンフレットは採用向けに制作したものでしたが、理念浸透のためにパートさん含む全社員へ配布されました。
3-2.自分で商売できる仕事の面白さをアピール
アタマの使いどころを魅せて“商い”の最良を伝える
「もやしを1袋9円で売った場合、利益はいくらか?」こんなクイズから始まる誌面。答えはマイナス21000円の赤字。ここで伝えたいことは、もやしを販促の武器としてお客様を呼び寄せる商売の知恵です。レジ打ちや接客業というイメージが強い食品スーパーの仕事も、新人バイヤーの活躍ぶりや現場の裁量権を魅せることで、「面白そうな仕事」に変わり、同時に社風も見えてきます。
お客様の声
集まる学生の質の変化を感じます。
最初から「スーパーで働きたい」という学生は少数派です。それよりも「こんな社風の会社なら面白そう」と感じてもらえるほうがいいかもしれない、そう思い、メッセージの内容を変えることにしました。学生に本当に理解して欲しいのは、“ならではの社風”から生まれる、仕事の面白さや醍醐味です。結果、集まる学生の変化を感じています。「自分の志望とは違う業種だけど、この会社も面白そうだ」「ワクワクして来ました」という学生が見られるようになりました。
3-3.地域密着度の徹底ぶりで事業優位性をみせる
「超」地域密着でアナログな流通のプロ度を魅せる
学生は集まるものの、最終的に同業の小売や地銀などに流れるケースが多かった同社。一方、ターゲットは子どもの頃から店舗内を遊び場にして、買い物をしていたような地元志向の学生。だからこそ、差別化のポイントは「超」がつくほどの地域密着度合いと企業としての強さを伝えることでした。たとえば、子供服売り場の社員は常連のお客様の家族構成から趣味まで全部把握しています。正月には毎年恒例の商品券配布イベントがあり、地元の人は家族総出で列を作ります。そんなアナログな接客のワザや地域に愛されているエピソードにこそ、同社の総合スーパーとしての強さが見えるのです。
3-4.業界のイメージを崩す非効率主義な考え方を伝える
お客様の喜ぶ顔のために手間を惜しまない企業のスタンスを伝える
この企業の特徴は、小売業であるにも関わらず「非効率主義」であること。惣菜は常時150種類以上の品揃え。精肉コーナーでは、ミスジ、三角カルビ、ランプなど希少部位まで並べられている。本部一括運営はあえてせず、各店舗の担当者がお客様に喜んでもらえるような企画や仕入れ、値付けをする。「規模拡大・効率重視」というチェーンストア理論の常識を覆す、超地域密着且つ非効率主義な経営をいていました。
そこで「地域を盛り上げたい」「トライアンドエラーしながら実力をつけたい」「企画をしたい」というターゲットが振り向くような採用ツールを制作。合同企業説明会で配布するリーフレットではあえてスーパーであることを隠し、小売業界で不安視されていた安定性や将来性について語り、選考中に渡すパンフレットでは企業スタンスが伝わる社員の仕事ぶりをストーリー仕立てで紹介しました。
Point 提案前にディレクターが全店舗訪問し、魅力を調査
スーパーマーケットの紹介は、どこも似たり寄ったりになりがち。他社との明確な違いは何かを明らかにするため、ディレクターが土日返上で全店舗に赴き消費者目線で実際の現場を観察しました。
それぞれの店舗によって異なる棚の配列、商品の見せ方、店員さんの動き、表情の一つ一つまで観察して見えてきたのは、それがどれだけ効率の悪い作業であっても、お客様へのより良いサービスを最優先で追求していく姿勢です。
まず企画段階で上記を付加価値としてアピールするため「わたしの『ひと手間』が価値になる」をコンセプトに掲げました
いかがでしたでしょうか。
企業の魅力や特徴、採用ターゲットによって打ち出し方は変わります。まずは自社の魅力について改めて考えてみましょう。魅力とは、スゴイこと、自慢したいことではありません。日常風景の中に、自社の魅力や独自の風土が隠れています。
ジオコスでは、企業様の魅力発見のお手伝いをしています。採用ツールの作成だけでなく、「らしさを見つけてほしい」「自社の魅力はなにか教えてほしい」というご依頼もお受けしておりますので、お気軽にジオコスまでご連絡ください。
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