2011.05.13
ジオコスノート vol.066/BCPと覚悟 | Back Number
(バックナンバー/2011.04.20発行)
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こんにちは。ジオコスの伊藤です。
BCP(Business Continuity Plan)。
実はその言葉を知ったのはつい最近のことでした。
恥ずかしながら。
そして最近、
東京に本社を構える複数の企業から
BCP(※災害や不測の事態発生の際、事業継続・復旧のための計画)
についての話を聞く機会が増えています。
停電に備え会社の移転計画。
システムが止まらないためのホットスタンバイ導入。
関東・東北方面への出張制限令。
自家発電設備の敷設。
中には、冗談みたいな話もあって、
モンスターペアレンツ対策なんて話を聞くと、(; ̄O ̄)…です。
怪物、恐るべし。
政府は
「直ちに影響を及ぼすものではない」と、繰り返していますが、
実際はいつどんな影響があるかなんて、
もはや誰にもわかりません。
不測の事態に備えておくのが企業の使命です。
そしてBCPとは、企業規模の大小など関係ありません。
十分に考えておくべきでしょう。
では、何のために? ‥‥と、自分の会社を考えました。
弊社の業務内容の場合、
人の命や健康、財産に直接関わる事業ではありません。
つまり、命をかけてでも継続しなければならない仕事ではない。
何としてでも事業を続ける意味はあるのか?
有事に「人が前を向いて働く機会」を一秒でも早く継続しようと考えるだろうか?
絶対にそんなこと、ありえません。
最優先なのは『働く社員の安全』だと思ったのです。
それを守るためなら、自分の命も使います。
カッコつけてません。
映画のアルマゲドンならヒーローの物語でしょうが、
それで本当に皆が救われるのかもわかりません。
「指揮官がカミカゼアタックをしてちゃイカンだろう」という人もいましたが、
それも「以て瞑すべし」です。
‥‥そんなこと言っても、
「イザとなったら真っ先に逃げ出すだろ?自分は絶対そうする」
という人もいました。
そうならないようにしたいと思います。
あ、BCPの話題なのに
仕舞いには精神論みたいな話になってしまいました。
古いオジサンの悪いクセです。
株式会社ジオコス
代表取締役 伊藤秀一