（バックナンバー／2011.06.17発行）

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こんにちは。ジオコスの伊藤秀一です。

いつも通りの要領で
就活についての話を大学生に語ればいいと思っていたのです。
ところが今回は、学生から違うリクエストがありました。
「１〜３年生なのでシューカツというよりアンタ自身の話をしてちょ」と。

おいおいおいおい。おい！

知らないオジサンの歴史なんて、どーでもいい‥‥でしょ？
話す方も聞く方も拷問じゃないか。

でも考えてみれば、
私にもレパートリーがないわけじゃありません。
我が社の若い衆たちには
不良少年時代、フリーター時代、リクルート時代、独立のきっかけなど、
酔ってダラダラと語ることがあります。
それをシラフで順序立ててやればいいわけです。

…とはいえ。
やっぱり見知らぬオジサンの半生なんて
鳩のフンほどの興味さえ湧かないんじゃないでしょうか。
どーする？自分。

少なくとも私が二十歳前後の頃、
親ぐらい年のオッサンから人生なんかを語られたら‥‥

‥‥もしかしたら…、
人生、変わってたかもしれないな…と思ったのです。

自分のモチベーションなんて
ひとりだけじゃあまり変わらなくて、
出会うヒト、働く環境、
関わりをもつ事象によって変わります。

バカで不良で野良犬みたいな私が、
働くことの意義を伝えるシゴトを生業としているのは
何かきっかけがあって、
どこかでスイッチが入って、
それなりに歯を食いしばってやってきた努力があった。（と思う）

そんな話を学生たちにしたら
少しは役に立つこともあるんじゃないか？

というわけで。

『人生、学歴だけじゃないぞ』
『ピカピカの経歴にも負けん気持ちが大事なんだぞ』
『いつか逆転したるでよぉ！』
そんな話を笑われながらも弁じたら、オジサン、なんだかいい気持ち。
学生もいい顔して聞いていた（と思う）。

世代を超えたコミュケーションをするだけなのに、
ニッポンはまだまだ強くなれる気がしました。

株式会社ジオコス
代表取締役　伊藤秀一