2012.02.19
ジオコスノート vol.084/若狭男の覚悟に学ぶ | Back Number
(バックナンバー/2011.12.27発行)
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福井県といえば……何でしょう?
縁もゆかりもない方が、
10秒以内に3つ以上思い浮かんだ方は、
なかなかの通だといえます。
嶺南(「れいなん」=若狭地方および敦賀市)
と呼ばれるエリアは、
昭和50年代頃までは観光名所としてたいへん人気で、
その土地に暮らす多くの世帯が
民宿を生業としていました。
時は流れ、
人々の興味は大資本テーマパークなどの
エンタテインメントものに移り変わってしまったのは
誰もが知る事実でしょう。
隆盛期の賑わいは遠い過去の栄華です。
昨今では震災の影響があって、
(原発立地地域であるこのエリアへの)観光客がさらに減少…
というニュースも耳に入りました。
しかし!!
この土地の活気と観光客を取り戻そうと、
静かに燃えているアニキがいます。
三方五湖のほとりで民宿経営をしている田辺一彦さんです。
→ http://f.msgs.jp/r/c.do?e9_fg_I_pyv
都会の超大手メーカー勤務を辞して
父親の経営する民宿に戻りました。
しかも宿を建て替えてのリスタート。
その大胆無謀さには地元の人の目も冷ややかだったようです。
しかし田辺さんは信じていた。
人工のキャラクターには負けない大自然の資源こそ素晴らしい!と。
そして日々コツコツと
若狭湾周辺の活性化(↓)を手がけています。
→ http://f.msgs.jp/r/c.do?e8_fg_I_pyv
…いえいえ。
彼んトコの宣伝をしたいわけじゃありません。
宣伝料いただいてないし……(^_^;)
本当に伝えたいのは、
『本物の熱意と誠意がコトを動かす』というチカラ。
だってこのアニキ、
バリバリに押し出しとアクの強い番長タイプではありません。
どちらかというとポツリポツリと呟くように話します。
ところがこのボクトツとした雰囲気の中に
あっつアツに燃える闘志を秘めています。
トルクフルなオジサンなのです。
来年の春に
若狭湾・三方五湖周辺の
160kmに渡る広範囲(福井県は細長い)で
サイクリング一大フェスティバルを立ち上げたい。
…と、
一念発起してからの行動力たるや凄まじい。
観光協会、
自治体、
テレビ局、
道路公社、
たったひとりで足を運び、
行った先すべての関係者から賛同を集めてしまいました。
なぜみんな、
首を縦に振ってくれたのか。
答えはカンタン。
そのリスクをほとんど自分で背負っているからです。
熱意と覚悟があれば、あきらめずに
リスクを恐れずに行動できる。
よっしゃー!
自分もそういうチカラを出すぞ!
と思いながら
我が仕事を振り返るのでありました。
株式会社ジオコス
代表取締役 伊藤秀一