2012.05.29
ジオコスノート vol.092/不測の事態に『商売ヌキで助け合う』が大事だね | Back Number
(バックナンバー/2012.4.27発行)
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2週ほど前の日経ビジネスに
こんな記事が載っていました。
昨今、いくつかの大手企業のシステムトラブルによって
ユーザーに致命的被害を与えている事例とその対策、そして警鐘。
システムに限らず、
トラブル発生時の対応を考えさせられる
貴重な情報を得られました。
なかでもYahoo!のポリシーにはメッチャ感心しました。
同社ではシステムトラブルに関する重要度を
ティア1〜ティア3までの3段階で指定しているとのこと。
ティア1 > ニュースや災害情報やトップページ
ティア2 > ボランティア、知恵袋、地図
ティア3 > オークション、ショッピング、ファイナンス
オークションやショッピングなどの
自社ビジネスよりも公益性を重視しています。
「テレビを観ている人が助かって
ネットを観ている人が災害で死んではいけない」
という現社長の持論があるから、と。
世の中にどう役立っているのかを常に考えていなければ
出てこない発想です。
そういえば、先日お伺いした
岩手県大船渡市の地方新聞社「東海新報社」さんも、
あの震災当日、オペレータがいなくても予備電源で動かせた
カラーコピー機をフル回転して避難所に手配りして、
被災者の安否情報のために発行し続けたとのこと。
ジ〜ンとくる話でした。
どんな業界かに限らず、
公益性を堂々と外に発信できる組織が、
これから強くなっていくんじゃないでしょうか。
見習いたいと思います。
株式会社ジオコス
代表取締役 伊藤秀一