大手人材系企業に内定をもらっていながら、私はジオコスに決めた。「せっかく大手企業に内定もらってるのに……」っていう母のアドバイスは、就活生あるあるだ。
社長のシュウさんが、抵抗勢力だった実家の母の元にわざわざあいさつにやってきた。母は「親戚中で大手にしろと言っているんですけどねえ…」と冷たくシュウさんに当たった。それでも私はジオコスの事業に共感したし、ここでなら自分はデキる!と思い、私は決心していた。
迷いがなかった…と言えば嘘になるけど…。
ミョーな自信があった。大学在学中から企業と関わるサークルの中枢になって活動していたし、オッサンを懐柔するのは得意だったし。社会人になっても「そこそこイケる」つもりだった。けれどその過信は1年目で(本当に崩れる音が聞こえるぐらいに)崩れた。
ようやく取れたアポイントで、せっかくお客様に時間を作ってもらっても、全然上手く提案ができない。そもそも話が続かないし。例えば、部品メーカーに訪問して『機械系の学生をターゲットにしたい』と言われる。え…っと機械ですか? 文系の私は第一ステップで早くもフリーズする。あるいは、土木系企業の魅力ってわからない。地面に管を通す仕事のやりがいって何? この会社の魅力をホントにワタシが学生に伝えるの? 人の顔と同じで、すべての企業の顔や性格はまったく違う。一般的な業界知識もないのに、毎日のように知らない世界に飛び込んでは、
毎回知識不足の洗礼にヘコんでたよなあ……。
そんなとき、百戦錬磨の先輩たちが頼りになる。どんな業界の対応策にも応えてくれる上司とのミーティングで考える順序やヒアリング力や企画力を学ぶ。毎週やっているのに毎回目からウロコのヒントをくれる。お客様に提案もできることも、ほんの少しずつだけど増えて、だんだん自信も付いてきた…ような気がする。
2年目になると、制作チームと連携する機会も増えてますます知識が増えていく。「キミに任せよう」なんて採用パンフレットやホームページなどの提案が決まるようになってきた。
で、 ワタシ、ちょっとおもしろくなってきた。
ジオコスは「静かで冷めた雰囲気」だなんて言うけれど、目に見える明確な熱い想いがあることにも気づいた。それは、だれもが「ジオコス目線」を共有していること。インパクト重視のメッセージじゃなく、何をどのように伝えればミスマッチがないのか考える。上辺の情報を伝えるんじゃなくリアルな現場の出来事を伝える。みんな共通の「ジオコス目線」という深~い軸があるから、ブレない提案ができるんだと思う。
両親の反対を押し切り、ジオコスに入社して3年目になりました。今では、両親も心から応援してくれる…はずだ。あのときの決断を後悔したことは一度もありません。ウソ。何回かは後悔しかけた。今の目標は、人材系でジオコスを知らないのはモグリだって言われる組織に育てること。それこそ大手なんかに負けない会社にしたいんです。ウチの母なんて黙らせましょうよ。シャチョウ!