2018.04.20
定着率が低いのは、入社前の覚悟のさせ方が足りないから。
こんにちは。
ジオコスの都梅(ツバイ)です。
こっそり、私のコラムに名前をつけました。題して『うめこのつぶやき』(記事の最後に小さく小さく表示されます) 昔からジオコスを知っている方は「またか、その名前か」と思われるでしょう。私が入社3年目くらいのとき、ジオコスでは取引先様向けのメルマガを配信していたのですが。そこで書いていた私のコラムコーナーのタイトルが『うめこのつぶやき』だったんです。メルマガを読んでいただいたお客様から時々返事がきて、文通している気分で楽しかったなあ。「!!」とか「だよ〜」とかよくつかってて、今見ると恥ずかしいですけどね…。
そんなつぶやきも、年をとるにつれて「小言」になっているような気がするのです。「はぁ、ありえない」「もぅ、だめじゃん」とため息混じりに、ネガティブな発言を頭のなかでつぶやく。本当イヤなやつです。
今日は最近思った採用情報発信に関すること。どうぞ、三十路女の小言にお付き合いください。
「設立わずかでエントリー2000名集まりました!!」
とガッツポーズをする制作会社に感じた違和感
WEBの運営などをしていると、どうしても競合他社のサイトが気になります。ネットサーフィンをしてたどり着いたのは、設立して間もない制作会社のサイトでした。トップページには大きくこんなことが書かれていたんです。
「毎年エントリー2000名、集まります!!」
ほー。そうなんですか。確かに母集団で2000名集めるのはスゴイ。普通にナビ媒体をやっていても、そこまで集まらない。合同企業説明会に出展しても、会えて1日30〜50名くらい。これはすごい採用に力を入れてるな〜と感心しました。その半面、「母集団形成」がゴールに見え、少し違和感を感じたのです。
全員と会うわけにいかないから、書類の情報で判断して落とすの?
書類の情報でいい人を落としちゃったりしない?
そんな疑問が次々と浮かんできました。
大事なのは「企業に志望度の高い子が来てるのか」「活躍人材になりそうなターゲット学生とコンタクトがとれたか」だと思うんです。
「こんな厳しい仕事です。
それを面白いと思ったヒトだけ、選考に残ってください」
ある木材商社さんが採用活動をしていまいした。
「キャリアが身につくよ」「アットホームな社風だよ」「商社だからグローバルだよ」「環境に配慮したビジネスだよ」
と広報していると、「楽しそう」と学生からたくさんのエントリーが集まります。でも、この企業にとっては困った問題でした。なぜなら、海外といってもおしゃれなヨーロッパなんかじゃない。アジア圏のインフラも整ってないような山奥です。トイレに紙はない。蛇口をひねっても水がでない。街頭もないから夜はまっくら。英語は話せるけど交渉はしたことない。でも入社1ヶ月目でも、現地投げ込まれるからやるしかない。グローバルに活躍できる華やかなイメージで入社したのに、きつい仕事に耐えられず辞めう人が多くいました。。ミスマッチがお互いを不幸にしてしまったのです。
この会社の場合、弊社から「現場の生々しいエピソードをそのまま語りましょう」と提案しました。過酷な環境で、悲惨な目に遭い、ミジメさに凹み、逃げ出したくなる経験。社員の方々が語る、「キツイ」「辞めたい」と思った仕事を取材し、インタビュー記事としての載せたのです。そして「これを読んで面白いと感じた人だけ、次の選考に進んでください」とアナウンスしました。
結果、選考に進む数がガクンと下がったのですが、「この仕事、面白い」と思った人だけが選考に残ったのです。社員の人たちが「辞めたい」と感じたエピソードを読んで、ワクワクするなんて…もう内定でもいいですよね。
求職者への説明責任をはたしていますか?
入社前に働く覚悟ができるか、が定着の鍵になります。
写真は内定者時代の私。
ジオコス入する前、私は伊藤や先輩たちからジオコスの仕事のキツさについて、耳にタコができるほど聞きました。ある先輩からは「大変だけど、他の会社に入った同級生より成長できる。きっとどこに転職しても活躍できるくらいの力がジオコスなら身につく」と言われたんです。その言葉が心のどこかにずっとあり、入社を決めました。
新人時代は出来ない自分が腹立たしく「この仕事が終わったら辞めよう」「いっそ、ここで辞めたら解放される…」と落ち込んでは、伊藤や先輩たちの言葉を思い出し「自分で選んだんだからしょうがない」「これは成長のための痛みのはず」と奮起する。そんなことの繰り返しでした。仕事がキツイのは辞める理由にはなならい。私のなかで入社前の覚悟は、ジオコスで働くの約束になっていたんです。
離職率でお悩みの会社さま。
入社半年で辞めてしまう原因のすべてを、辞めたヒトにぶつけてはいけません。もう一度採用活動を振り返ってみてください。
入社前にいいことばかりを言ってアピールしていませんでしたか?
配属部署の話は、入社前にどれだけ説明したましたか?
華のある話ばかりせず、現場な地味な作業についても伝えましたか?
入社前の説明責任をはたし求職者を迎えることが重要です。入社後の活躍や組織の成長を考えていたら、きっとエントリー数を多く集めることがそれほど気にならないはずです。
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