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2020.01.08

学内企業説明会で体感。企業の9割はプレゼン下手だった。

 

うめこ こと都梅(ツバイ)です。

先日、大学内で開催された土木建築会社限定の企業説明会に、クライアントが出展するブースのお手伝い要員として参加してきました。そこで参加学生向けに1社1分のプレゼンの場があったのですが……正直眠たかった。どの会社の説明も同じように聞こえ、1社も印象に残らなかったんです。

よく就活を終えた学生たちから「説明が退屈だった」「プレゼンが下手な会社が多い」と聞きます。しかし、多くの採用担当者はその事実を知りません。そこで今回は、私が体感した企業説明のガッカリポイントと成功事例を紹介します。

 


▼目次

1. 今回参加した企業説明会

2. なぜ退屈?ガッカリ説明会と感じたポイント

3. 就活生が感じた「ガッカリ説明会」

4. ブース着席が途絶えなかった、プレゼン成功企業

5. まとめ


 

 

 


1. 今回参加した企業説明会



私が参加したのは、某大学内で行われた土木建築学部限定の企業説明会です。午前午後の2部構成で各部50社近くの企業がブースが構えられているのですが、学生はブースをまわる前に、講堂で参加企業の1分プレゼンを聞きます。

学生はほぼ必須参加のため、丸一日会場に缶詰状態。私は午後の部に参加したのですが、開始時点からすでに学生の顔からは疲労感が…。そんな中講堂にて1社1分、1時間弱の淡々とした企業のプレゼンタイムが始まりました。次々と居眠りを始める学生たち….。そのとき企業はどんな説明をしていたのか。「退屈」と感じた要因をまとめてみました。

 

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2. なぜ退屈?ガッカリ説明会と感じたポイント


 

①説明内容がテンプレ。印象に残らなきゃ意味なし。

「こんにちは。◯◯株式会社です」「私たちは◯◯エリアで展開する総合建築会社です」「若いうちから任される社風です」「今日は先輩社員も来ています。ぜひブースへお越しください」…と次の会社も、またその次の会社も同じような説明をしてるんです。ん?これはテンプレートなのか?? 学生たちも眠たくなり舟を漕いでる。50社近くも来ているんだから、そりゃ飽きもします。ブースに行きたいと思わせるようなプレゼンをしなきゃ、説明の意味もないです。「印象に残る説明をしたい」とは思っていないでしょうか?

 

 

 

②カンペをみて、一方的に話すだけ。学生の顔、みてなくない?

1分間で簡潔に話すため、カンペを読み上げながらスライドを操作する…この作業で手一杯だからか、みなさん説明が棒読み。学生に伝えようという姿勢も気配も感じない企業が8割以上いました。たしかにステージから学生とコミュニケーションをとるのは難しいですが、学生の顔を見ようともしていないのはなぜ?振り向いて欲しいなら、相手の表情や反応を気にしながら話しませんか?

 

 

 

③情報過多で伝わらない説明スライド

スライドには文字がビッシリ!フォント数が小さくて読めないし、読む気もおこらない。伝えたい気持ちはわかるのですが、要点がつかめないので頭に入ってきません。プレゼンターの話が面白ければ前のめりになりますが、多くの方が説明することにいっぱいいっぱい。「もっとこの企業について知りたい」という気持ちが沸き上がってきませんでした。短い時間だからこそ、要点を絞りストレートに伝えることが大事なのでは?

 

 

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3. 就活生が感じた「ガッカリ説明会」


以前ブログで紹介したでは説明会で感じた企業に対する疑問を本音で語ってもらいました。

 

【ガッカリ説明会の一例】
◎デザインが強みの広告会社の説明スライドがパワポのテンプレ

◎社長のセクハラ気味は発言にドン引き
◎人事の疲れた顔をみて心配に
◎段取りの悪い説明会でガッカリ
◎説明会代行の人がでてきて信用ガタ落ち

 

など説明ツールや採用担当者の些細な所作で就活生の心が離れていきます。「うちの会社は大丈夫」と思っていても、実は「退屈だ」と思われていたかもしれません。一度立ち止まって、自社の説明会を見つめ直してみましょう。

 

20年卒の日大生が語るリアル就活 クマオの就活レポート~説明会編~


就活生調査|名大生に聞いた就活体験談

【就活生調査】南山大生に聞いた就活のホンネ(part.2 会社説明編)

 

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4. ブース着席が途絶えなかった、プレゼン成功企業


今回私がお手伝いした企業様は、「戦略」が功を奏し人の耐えない人気ブースとなりました。戦略を考えるうえで気をつけたのが、

 

◎他社と差別化する
◎キャラ付けをする
◎対話する

 

の3つでした。たった1分間の説明では企業理解は望めません。そこでプレゼンの場を「ブースに来てもらうためのきっかけ」とし、参加企業50社と違うアプローチをするよう仕掛けました。実際のスライドがこちらです。

 

他社と差別化する・キャラ付け「ゆる~い会社」

同じ土木建築系の会社が集まるため「仕事や業界の話をしても似通ってしまう」可能性がありました。差別化ポイントである福利厚生や待遇の良さを強調するため「ゆるい会社」というキャラ付けをすることに。企業説明はせず「うちはゆるい会社なんです。その理由はブースにて」と予告をしプレゼンを終えました。

 

対話する「みんな、疲れてない?」

1分間のプレゼンの内20秒間は、舞台上から学生に語りかけました。「こんな長い間説明を受けて大変だね、眠たくない?」「みんな、バリバリ働きたい?地元で自分のペースで働きたい?」など、学生のリアクションをみながら対話を心がけました。すると会場からは笑いが起こる場面も。一方的に話を聞いていたときとは違い、学生から耳を傾けてくれるように感じました。

 

 

結果、企業プレゼン後の学内合同説明会では、約2時間で20名の学生が着席。その多くが「ゆるい会社ってきいたので」とニコニコしながら学生自ら足を運んでくれました。その後の自社説明会への予約も順調に集まっています。

 

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5. まとめ


今回は1社1分の企業プレゼンについてピックアップしましたが、合同企業説明会や自社説明会での説明でも企業が心がけるポイントは変わらないと思います。

就活生の心を打つのは「説明をしない」説明です。
学生に限らず、一方的に聞かされる話で印象に残るキーワードは1つか2つ。だったらアレもコレもと説明をするてんこ盛りにする説明をやめ、シンプルにする潔さも必要です。企業説明は次のステップに進んでもらうためのきっかけですから、その目標がクリアできればOK。できれば一方的に話すより、対話できたほうが学生の理解度も興味関心も高くなります。プレゼンテーションをする場から対話する場へと変えていければ、おのずと成果が上がっていくのではないでしょうか。

 

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株式会社ジオコスは「人の心を動かす情報発信」という理念のもと、採用ツールを中心としたクライアントの広報支援を行ってきました。
私たちが目指すのは、目に眩しいクリエイティブさでも、レトリックの冴え渡る表現力でもありません。
不器用でも、かっこ悪くても、一生懸命がんばって生きている人に視点を注ぎ、理解し、それを正しく伝える。かっこつけるより、理念、情熱、尊敬をキーワードに共感しあえる。それが私たちのシゴトの価値だと信じています。
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◆writer◆

都梅まき(ツバイマキ)
2009年入社。新卒で入社し、制作ディレクター、営業を経て、事業推進部へ。
企業理解を深めるために、お客様が出店するスーパーマーケットをプライベートで全店舗まわったり、半日体験入社したり、入社する人が住むであろう本社や勤務地の生活環境を散歩したり…ストーカーのように調べる変わり者。今の楽しみは、週1回ペースで遠方のお客様と世間話をすること。社内でのあだ名は「うめこ」。

 

◆過去担当案件一例◆
岡山本社の総合建築会社・和田組さまブース装飾スライド
京都本社の葬儀社・花駒さま採用リーフレット
愛知県豊橋本社のスーパーマーケット・デライトさま採用リーフレットパンフレット
愛知県東海市本社の鉄鋼商社・三和実業さま採用パンフレット
愛知県小牧市の特殊鋼商社・名古屋特殊鋼さま会社案内パンフレット
愛知県岡崎市の試験評価・エフティテクノさまコーポレートサイト
高校生進路応援冊子『@18』編集長

 

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