初老のオジサンという生き物は、
美とは程遠く、カテゴリ分けをすると汚いモノ扱いです。
なので清潔には配慮するし、
ムダに威張らないように気をつけ、
過去の武勇伝を押し付けないよう謙虚に過ごし、
ようやく認めていただけるわけです。
エラそうに振る舞うのは
基本的にやめないと嫌われます。

いえいえ、
決して卑屈になっている言ってるんじゃありません。
常に時代は進化しています。
我々が通ってきた過去の経験は、
賞味期限が切れるのです。

効率性やスピードが変わり、
社会常識が変わります。
会議室でタバコをふかしていた時代の話は、
すでに腐っていて
煮ても焼いても食えません。

古き良き時代を見直せ！
といって、ソロバンで計算しますか？
珠算検定の勉強しますか？
手書きの帳面で経営管理しますか？
新聞記事をスクラップしますか？
原稿用紙に直筆しますか？
過去に積み上げたことなんて
芸能音楽ならいざ知らず、
ビジネス上は時代にはほとんど役に立たないのです。

では全否定でいいのか？
といえばさにあらず。

ベテランたちから学ぶべきは、
過去に積み上げてきた努力の結晶によって、
何が生まれ、どう変化してきたのか。
努力の繰り返しがあって
今の時代が出来上がっているのです。
その道筋にはオッサンだから汚いもクソもない。
貴重なことです。

逆に頑固になりすぎてしまい、
信頼関係で損をするのもまた年寄りの特長。

この時代に、
オッサンは枯れていくだけでなく
どうやって成長していのか。

よし。世代を超えていこう。
それにはまず、
１．若い人のほうが頭がいいのを認めよう。
２．過去の武勇伝を現代のスキルに置き換えるな。
３．プライドだと思っているものは見栄だと知ろう。
４．目くじらを立てるな。
それだけで視点は大きく変わります。

そして次号では、
「そうは言っても昔はよかった」ことって何？
って情報をお届けします。