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2021.10.18

賞味期限切れになった職業観。

以下、ワタシが2006年に上梓した
書籍の原稿です。

———引用

つい先日、私は電車の中で若い女性同士のこんな会話を聞きました。

A:「○○クン(たぶんAのカレ氏)、今はシゴトしてないんだよねえ。バイトもたまにだけ。なんかもっとデッカいことがやりたいっていつも言ってる」

B:「へええ、△△(たぶんBのカレ氏)も今年卒業なんだけど就活してないみたい。なんかマジで好きなことを見つけるまで就職しないって」

 私の感覚が今の時代にあっていないということなのでしょうか。自分の彼氏が『定職についていないこと』を特別な悩みでもなく、日常会話として話されている。いや、むしろ自慢気にさえ聞こえてくるのは、なぜなんでしょう。定職に就かずに講釈だけをたれるオトコなんてひと昔前だったらサイテーだったはずです。

 でも今は無職の若者が、シゴトもせずに『でっかいことをやりたい』と、鼻の穴を膨らまして得意げに主張するのは恥ずかしくも何ともないのです。それを認めて支えている彼女が大声でそのことを電車の中で話すのです。

 この事実に考えさせられてしまいます。日本の就労環境はどうなってしまったのかと。

 前の章でも触れましたが、カッコいい大人が見えていないだけなのです。AさんやBさんのカレ氏だって、身近に尊敬できる先輩の話が聞けたり、成功をつかみかけているライバルがいれば、何かに挑戦しているはずです。何しろ「デッカいことをしよう」とする志のカケラだけは見ることができるのですから、目指すモノさえ見つかればそこに向かって進みはじめるはずです。

———引用ここまで

この後、ワタシは書籍の中で
今の社会には似合わない
時代錯誤な主張をしています。

兼業副業の時代になり、
定職に就かない選択をする若者は
変わり者でもありません。
YouTuberたちは
組織の目指すものではなく、
自分の目指すものを主張しています。

それでもやっぱり、
組織で働くことはアタリマエだし、
共感できる仲間と働くし、
それを古い考えだといって
切り捨てるわけでもありません。

正解はひとつではなく、
さまざまな働き方を認める時代になり、
いろんな役割が生まれ、
経済成長とは別の社会的影響度が
注目されています。

組織への奉公ではなく、
個人と組織の両者が共感できる接点を
探していくことが大事です。

でもそれって、
中小企業にも大いにチャンスあり
という時代でもあります。

伊藤秀一『いい会社はどこにある? いい人材はどこにいる?』

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