30年、31期が終わりました。
とてもいい1年でした。

そして私も還暦が近づいています。
過去の栄光にすがっている頑固な老害には
なりたくないと思うがあまりに、
古い成功体験の自慢話は
なるべくひけらかさないよう努力しています。

でもそれだって
過剰になってはいけないですね。

最近、
いくつかの企業の歴史を学んで、
有名なベンチャー経営者たちの軌跡を読んで、
知人経営者たちの生い立ちを聴いて、
気付きは確信になっています。

誰もがみんな過去の経験で
自らの判断基準を学び、
特徴を伸ばし、フィロソフィを培い、
時には泥水もすすって、
だんだん圧倒的存在になっていく。

そんな過去の体験に
大事な価値が浮き出てきます。

過去は栄光にすがるのでなく、
過去は「判断の場面を振り返る」ものです。
かつて自らが決意した判断は、
未来の判断を下す際に重要です。

理念に反しないか。
やって面白がれるか。
強みを発揮できるのか。
関わる誰もがいい機会になるか。
リスクは許容できるのか。

なるほどこの会社は、
この失敗を糧にして今の強みを築いたのか。
あの経営者はあの時の苦労で
今の道を突き進んできたのだな。
この人はあの境遇があるから
この事業に想いを込めるんだな。

ぜんぶステキです。

過去の栄光ではなく
過去の経験と判断で強みを知りましょう。