2018.05.28
新卒採用パンフレット(設計)|自動車業界での立ち位置こそが、企業の強みだった
たとえば、1分の自己PRで、学生が取り留めもなく話し始めたらどんな印象を持たれますか?「もっと簡潔に話して欲しい」「もっとキャラクターがわかればいいのに」と感じるのではないでしょうか。企業のアピールも同じです。採用パンフレットという限られた場で、どう自社をPRするのか。どう紹介すれば魅力が伝わるのか。相手の印象に残る工夫が必要なのです。
今日は、企業の魅力発信の切り口を変えた採用パンフレット事例をご紹介します。
個々の事業にフォーカスしても学生には伝わらない。
関わる事業の幅広さを、
自動車業界全体から俯瞰することで魅力をみせた。
社 名:株式会社新名工業
企業規模:800名
業 種:
◎EV/FC等車両生産設備の設計、製作 ◎物流・生産システムの設計、製作、エンジニアリング ◎自動化・省力化設備の設計、製作 ◎プレス金型の設計、製作 ◎各種自動車整備 ◎各種車両特装およびレストア
知らない企業から”面白そう”な企業へ。
「まず企業選択のひとつに入る」ための見せ方を考える。
試作から量産開始までの開発の流れの中で最先端技術に関わっている同社。業界内では有名な企業ですが、学生の認知度が低いことを課題に感じていました。そこで、自動車業界で重要なポジションにいる企業であることを理解させ、自動車業界へ進みたいという志向をもつ学生のなかで、志望先の選択肢の中に入るような工夫をした採用パンフレットを提案しました。
事業理解をさせることが、企業の魅力に繋がると考え、同社の役割を見せる化する、オリジナルの業界マップをつくった。
事業が多岐にわたるので、特定の事業にフォーカスするとかえってわかりにくくなってしまうと思いました。そこで、自動車業界のなかでどんな役割を担っているのか、全体像から見せる工夫をしました。企業としてのポジションを理解させることで、興味関心を惹く方向性で制作することにしました。
正しい業界知識を得るために勉強しながら、学生に伝わる見せ方を検討した。
お客様へのヒリングだけでなく、市販の業界地図を何冊も読みながら、同社が説明しやすいようまとめたオリジナルの業界マップを制作しました。自動車産業の中で俯瞰してみるとどんな価値があるのか。どうしたら学生にわかりやすく伝わるのか。どんな編集方法・表現が適切なのか…ディスカッションを重ねました。
自社を伝える方法は、必ずしも仕事の紹介や製品説明とは限りません。見せ方は、魅力によって違います。採用ツールは、学生が面接で行う自己PRの場と同じです。印象に残る学生は、プレゼン方法や流れにも工夫をしているはず。限られたスペースで興味を持ったもらうため、採用する側の企業も様々な切り口や手法を検討することが必要なのです。
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