選考までに「ワイン業界」に憧れさせるための採用パンフレット
選考までに「ワイン業界」に憧れさせるための採用パンフレット
エノテカ株式会社様(東京都港区)
企業規模:500~1,000名
制作内容:パンフレット 24P
「ワイン業界で働きたい」という熱量の高い学生を採用したい
ワインの輸入販売やワインショップの運営などを行う同社。働いているのは、ワインを愛している人ばかり。採用でも「ワイン好き」な学生に来て欲しいと感じていましたが、
①「ワイン業界で働きたい」という熱量の高い学生を見つけるのが難しい
②「希望部署があってもはじめはショップ勤務から」という勤務条件にネガティブな印象を持たれやすい
という課題を抱えていました。そこで、ワイン業界で働きたくなるような採用パンフレットを提案しました。
パンフレットを読んで
「ワイン業界で働くことに興味を持ってくれる人」がターゲット
ターゲットは、自社説明会に参加し採用パンフレットを渡されてから選考に進むまでの間に、「ワインが好きになった」「これからどんどんワインについて究めたい」「ワインを通じて何がしたいか目的意識が明確になった」という強い意志を持てるようになった学生です。学生の段階で「ワインが大好き!」と熱く語れる経歴・経験を持っている学生は少ないという課題があったため、パンフレットを読んで強く心を動かされた人をターゲットに設定したいと考えました。
コンセプトは「ワインとともに生きる」
「ワインのプロフェッショナル」としての働き方・信念・使命感をかっこよく伝えたい…というだけでは、「ワインに携わる仕事は難しそう・大変そう」と思わせてしまい、マイナス要素になりかねません。そこで、「先輩社員達がこんなに夢中でのめりこめるなんて、ワインってすごいな。面白そう!」「はじめはそんなに詳しくなくても、ここまで成長できるのか」という読後感を感じてもらえるような「ワインのプロ」としての道を志す意欲を高めることを目的とした採用パンフレットにしたいと考えました。
POINT1
働くひとの成長観を見せるための[レイアウト]
各部署2名ずつ紹介するにあたって、左ページに若手、右ページに中堅という構成に。若手社員に関しては、入社後〜入社3年目までの近い将来を想像しやすいように、「なぜエノテカに入ったのか」「部署に配属された時の迷い・戸惑い」「壁にぶつかった時、どのように乗り越えたか」を中心に訴求。一方、中堅社員は、「関わる仕事のスケールの大きさ」「ワインに懸ける情熱・意志の強さ」「専門性の高さ」を訴求できるようにネタを拾い、原稿にしました。
POINT2
仕事をするスケールの大きさを伝えるための[生産者の声・お客様の声]
初回ヒアリング時、採用担当者様から「有名な生産者がエノテカ主催のイベントのために来日することがある」「有名ホテルやレストランとの取引実績が多数ある」というお話を伺い、「エノテカがワイン生産者や顧客から厚い信頼を得ている」というエビデンスを示したいと考え、「生産者の声」「お客様の声」のコメントをコラムとして入れることを提案。結果、世界の有名なワイナリーや有名レストランからコメントをもらうことができ、関係性の深さ・プロ度の高さを伝えることができました。
POINT3
社員の挑戦をサポートする風土を伝えるための[社員インタビュー]
「バイヤーになりたくて、一度エノテカを辞めてフランス留学しちゃった人」と「ホテル・レストラン勤務じゃないのに、若手ソムリエコンテストで優勝しちゃった人」という「とてつもなく凄い人達がいる」という話を最初のヒアリングで聞き、「社員紹介」の一人としてではなく「スペシャリスト」という枠で紹介することを提案。「エノテカには非常に優秀な人材がいる」「その人材がのびのび活躍できるようサポートしてくれる」「人一倍の熱意があれば今後入社する若手にもそのチャンスは充分ある」ということを訴求しました。
POINT4
ネガティブイメージを払拭するための[座談会コンテンツ]
「ワインが好きじゃないと働けないのか」「なぜショップ勤務しないといけないのか」といったネガティブイメージを払拭するために、部門の異なる若手社員の座談会実施を提案。「新人時代のあの経験があったから成長できた」「今の仕事にこのように活かされている」「むしろショップの仕事が面白かったから、今もショップで働いている」ということを話し合ってもらうことで、ショップ勤務の重要性や意図を伝えられるようにしました。
POINT5
社員の深いワイン愛を伝えるための[寄せ書きページ]
取材を通じて各社員の方々の話を聞いていると、みなさんがそれぞれワインに対して強い情熱・深い愛情を持っていることがひしひしと伝わり、感銘を受けたので、最終ページに「だから、ワインが好きだ。」という寄せ書きページを設けることを提案。良い意味での先輩社員達の「ワイン馬鹿」っぷりを最後に伝えることで、「ワインってそんな魅力があるんだな。じゃあ、自分も携わってみようかな」という気持ちを高められるようにしました。