不人気業種であっても、持ち前の明るさ・事業の特異性・待遇の強みを誌面いっぱいに伝えた採用チラシ
不人気業種であっても、持ち前の明るさ・事業の特異性・待遇の強みを誌面いっぱいに伝えた採用チラシ
株式会社中野工業所[2024]
企業規模:100~250名
制作内容:採用チラシ
株式会社中野工業所の採用チラシを制作させていただきました。
メーカー等が利用した使用済みドラム缶を回収・洗浄・加工し、再生ドラム缶としてリユースする事業を展開している中野工業所様。主な募集職種は製造職となり、高卒採用も難しくなっている昨今ではブルーカラー職の新卒採用はかなり難易度が高いものと言えます。ドラム缶という商品イメージもあり、見せ方を誤れば旧時代事業の停滞感やマイナス印象を抱きかねません。
今回は合同企業説明会に出展する際の手配りツールが必要とのことで、採用チラシの企画から考えさせていただきました。人事のご担当者様や新入社員の方にヒアリングをしていくと、「実は全国的にも珍しい事業でニッチトップであること」「オジサン社員が仲良しで雰囲気がいいこと」「16時半には退社できていること」などの情報が集まり、これらを主な訴求点としてチラシを制作することにいたしました。
●制作のPOINT
チラシの表面では、アルバム風に並べた社内写真から雰囲気の明るさを感じさせ、どうしても伝えたい「ニッチトップ」「16時半退社」の情報がひと目で分かるようにしました。また、説明会に参画する他企業と給与面でも負けてないことが見逃されないよう、表面に募集要項を配置し、赤字の落書きを添えて学生の目が留まるようにしています。
細かい点ですが、Instagramを運用していることを告知することも、学生目線では意外なギャップであり、今っぽさ(時代へのフィット感)を感じさせるアクセントになっています。
チラシの裏面では、オジサン社員たちの雰囲気の良さが感じられるよう似顔絵を描いてアイキャッチに。いわゆるメリラレ(メリット羅列)の情報展開をしていますが、良い所ばかりを訴求すると求人のあやしさも強まるため、現場シゴトゆえの大変さなども同等に紹介し、情報のバランスを図っています。力仕事という大変さも実は筋トレに役立っているなど、デメリットの中にある愛されポイントを意識することが大切です。
チラシという規格のため、そこまで情報量は多くできませんが、最後に新入社員のインタビューを添えて、「なぜあなたは、この会社を選んだのか」という視点への共感、応募する上での納得感の醸成を図っています。